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PFAS分析サービス

概要

 パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、経済協力開発機構(OECD)の報告書(2021年)では、完全にフッ素化されたメチルまたはメチレン炭素原子を少なくとも一つ含むフッ素化合物と定義されており、PFASとして4,730種の化学物質がリストアップされています。代表的なものですと、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)などが挙げられます。
 PFASは、1940年代に初めて製造され、水や油をはじく、耐薬品性・耐溶剤性が高い、耐熱性が高いなどの特性から、撥水撥油剤、表面処理剤、界面活性剤、防汚剤、消火剤など幅広い用途で用いられ、世界中で有用な工業製品として多用されてきました。しかし、近年、PFASの環境残留性や生体蓄積性が指摘され、さまざまな規制が始まっています。また、環境への排出・汚染により、水や土壌から農畜水産物を介してヒトの健康に悪影響を及ぼす可能性が懸念されています。
 2023年12月には世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)が、PFOAの発がん性を「可能性がある」から2段階引き上げ「ある」に認定したと発表しました。

 国際がん研究機関-IARC サイト
 https://www.iarc.who.int/infographics/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-perfluorooctanoic-acid-pfoa-and-perfluorooctanesulfonic-acid-pfos/

 まずは、お気軽にご相談ください。

 

 当社は、国内外の有識者とともにPFOS、PFOA、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)を始めとするPFASの分析方法の確立に取り組み、さまざまな媒体(環境大気、水質、底質、排ガス、各種製品、廃棄物、血液、尿中、農畜水産物、食品等)における分析方法を確立しています

 環境中や生体中のモニタリング、材料や製品中の含有量調査、農作物や食品中の含有量調査、PFOS含有廃棄物の分解処理時の調査などの実績も豊富です。

分析装置

PFOAとその塩:定量分析に用いる検量線例

PFAS分析 クロマトグラフ
PFAS分析装置 島津製作所LC/MS-8060

 

標準溶液のクロマトグラム

PFOAとそれぞれの塩を単独で測定したときの感度例   各0.25 ng/mL

 

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