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島津テクノリサーチが行うSDGs

 
Our SDGs
島津テクノリサーチが行うSDGs
Sustainable Development Goals

当社は1972年の創業以来、当時大きな社会課題となっていた公害問題や環境測定の分析事業を行ってまいりました。1985年以降、地球環境問題が大きく世界的に認識されはじめ、当時より手掛けてきたダイオキシン類の分析への取り組みを契機に、さまざまな環境問題に関わる受託分析に携わり、産官学が連携した研究の推進にも尽力してまいりました。その後も医薬・ライフサイエンス分野、各種一般試験・材料解析分野などへ事業展開し、現在のようにSDGsの重要性が叫ばれる以前より、以下の通り、明示されている17の目標・ターゲットのうち11の課題解決において、基本となる分析データを顧客に提供し、陰ながら大きな役割を果たしてきたと考えております。

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あらゆる事象は、分析測定値を元に実態の把握、リスク評価や品質の評価が行われます。今後の安心・安全のため、地球環境問題の解決や科学技術の発展においても正確な分析はなくてはならないものです。島津製作所の社是「科学技術で社会に貢献する」、経営理念の「『人と地球の健康』への願いを実現する」の下、当社では「科学技術でより良き世界を」の経営理念を基本としており、社員の一人ひとりが共通の理念の下、高い倫理観を持ち、絶えず社会の要請に応えていこうとする努力を怠らず、正確な分析データを提供し、今までもこれからも事業を通じてSDGsを推進してまいります。

2022年に当社は創業50周年を迎え、「科学技術で持続可能な未来へ」を大きなスローガンとしました。次の50年もお客様その他関係機関から愛され・必要とされるよう、サステナブルな未来の創造に向け、受託分析事業を通じて多くのお客様のSDGsの取り組みをサポートすると共に、脱炭素に向けた取り組みや健康・安全で持続可能な世界の実現を目指します。
島津グループは、これからも科学技術を通じて社会に貢献してまいります。

3. すべての人に健康と福祉を

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2011年より環境省が実施している、約10万組の親子の大規模な疫学調査を行う国家プロジェクト。当社は収集された膨大な母乳や血液・尿試料をはじめ、生活環境に関わるさまざまな研究テーマにおける化学物質の分析を受託し正確なデータを提供することで、子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを縁の下でサポートしています。
 

新しい臨床検査の方法を確立するには、厳格に管理された装置でのデータ取得を繰り返しその精度を上げていく必要があります。当社は大学、研究所等とのコラボレーションで、その支援を行っています。
 

医薬品の上市のためには、各種法令に則った厳格なデータ取得をもって当局への申請が必要とされます。当社は製薬メーカーの工場や研究所の一部の機能を担い、東京事業所と本社のラボに分けて、申請に必要なさまざまなデータを取得することが可能です。
 

オミクス解析として、タンパク質を網羅的に解析するプロテオミクス、生体内の代謝物を網羅的に解析するメタボロミクス、脂質を解析するリピドミクスなど生命科学研究を支援します。これらのオミクスでは主に質量分析を用いたデータ取得とインフォマティクス との高度な融合が必要となります。

6. 安全な水とトイレを世界中に

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当社では環境汚染物質の中でも水に溶け出しやすいPFOS/PFOAや、水生生物の生態系に悪影響を及ぼすノニルフェノールの分析など多くの化学物質の高精度分析手法を確立し、安全な水や環境影響評価のための基礎データを提供しています。これによりあらゆる生物に安全な水の保全に貢献します。

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

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「環境への負荷の少ない持続可能な街をつくる」ことを目的とし、京都市の市バスやごみ収集車には、廃食用油から作成したバイオディーゼル燃料が使用されています。当社は導入準備段階からこのバイオディーゼル燃料の各種性状評価試験に関わり、さらに再生可能エネルギーの利用普及に向けたさまざまな国の調査研究に参画し、高度分析技術でデータを提供しています。

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

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年々高性能・高安全性が求められる自動車業界ですが、特にEV化の流れが加速し、大幅な技術革新と開発競争が行われています。当社ではこのような材料・部品の機械試験や非破壊検査などの材料解析・評価データを提供する事を通じ、エコカーの普及に尽力します。

11.住み続けられるまちづくりを

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高度成長期に建設されたインフラの橋梁や建築物に使用されている塗料には、汚染物質のPCBが含まれていることがあり、環境省などよりPCB含有物に関する取扱い通知が発出されています。当社ではPCBに関連する分析のほか、老朽化した橋梁や道路の非破壊検査にも対応します。

12.つくる責任 つかう責任

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当社では電子機器類や家具、玩具の材料に含まれる有害物質などの評価、欧米の基準(REACH規制、TSCA規制など)の達成可否、限界環境下での製品の耐性試験などを担っています。これを通じてメーカーの環境に配慮した製品づくりをサポートし、持続可能な生産と消費に貢献します。 SDGsのターゲット12.5「廃棄物の発生を大幅に削減」についても、当社は京都市に協力し、容器リサイクル法の成立前から空き缶、空き瓶の廃棄実態調査、収集時の破損状況の実験を行い、現在の京都市の取集形態につながりました。

13.気候変動に具体的な対策を

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発電所やプラントなどから排出されるCO2を、放出前に回収し地下に圧入させるCCSの実証・実験が行なわれており、この取り組みの研究において、高度な分析技術支援を通じて、カーボンニュートラルな社会を目指しています。

14. 海の豊かさを守ろう

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世界的に問題視されている海へのマイクロプラスチック汚染。当社ではプラスチック中の化学物質やその他有害物質の分析・計測技術を活用して、マイクロプラスチックの課題解明に携わっています。また生分解性プラスチックについても研究対象とし、その成果を学会にて発表し知見の共有を行い、海洋環境汚染の防止に尽力しています。

15. 陸の豊かさも守ろう

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南極の昭和基地において、気候変動などとのかかわりを含め環境省による実態調査で、水や氷、土壌、その地に生きる生物などの試料の分析に携わっています。また各省庁や自治体で策定された法律・条例に基づき、土壌汚染調査として地歴調査から一連の調査計画を策定し、分析・モニタリング結果を提供しています。

事業所内での取り組み

島津製作所グループの一員として、環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格である、ISO14001を取得し、事業活動のなかで、顧客に対してサービスや製品を提供する他に、提供するまでのプロセス(調達・開発・製造・販売・サービス)において、エネルギー消費の削減、化学物質管理、廃棄物削減を目標とし活動しており、脱炭素社会、循環型社会移行への取組による環境活動を進めています。

5. ジェンダー平等を実現しよう  /  8. 働きがいも経済成長も

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当事業所の技術者の35%は女性と業界の中でも多く、必然的に女性の働きやすい環境が早期に整っていきました。産休・育休も女性は100%、男性社員も2018年から2020年の3年間では延べ5名45.5%が育休を取得し「京の子育て応援企業」に認定されています。またハラスメント対策、安全対策の徹底などESG(環境・社会・ガバナンス)にも重点的に取り組んでいます。

7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに

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「RE100」に加盟する島津製作所グループの一員として、2050年までに事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを宣言しています。