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PFAS(PFOS/PFOA/PFHxS)の分析サービス

製品や水、汚泥、血液など、各媒体の分析サービス

2024年6月12日(水)に放送されたNHK クローズアップ現代『 追跡 “PFAS汚染” 汚染源は?健康リスクは?』において、PFAS(有機フッ素化合物)の分析に協力しました。

当社は環境試料だけでなく、血液や食品、製品などに含まれる各種PFAS分析サービスを行っております。
PFASに関わる調査・研究のサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

 

豊富な経験と実績を基に、あらゆる場所での採取と複雑なマトリックスでの分析をご提供します

 

豊富な経験と実績を基に、あらゆる場所での採取と複雑なマトリックスでのPFAS分析

上図以外にも、各種媒体の分析を実施していますので、お気軽にご相談ください。
 

活性炭について下記の通り、環境省より令和7年に情報が公開されています。

 

「PFOS等を含む水の処理に用いた使用済み活性炭の適切な保管等について」
https://www.env.go.jp/content/000301642.pdf
環境省HP「有機フッ素化合物(PFAS)について」
https://www.env.go.jp/water/pfas.html

汚泥(下水汚泥・汚泥肥料 )についてはこちらをご覧ください。

 

汚泥(下水汚泥・汚泥肥料 )中PFOS/PFOA/PFHxS分析サービス
https://www.shimadzu-techno.co.jp/annai/env/k01_04_1_5.html

 

 

関連情報

法規制・規格

 現在、国際的には残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)において一部のPFASが規制されています。

  • 「PFOSとその塩およびPFOSF」は、日本も含め現時点で代替の見通しの立たない用途(エセンシャルユース)があることから、2009年5月に開催された第4回締約国会議(COP4)において、附属書B(制限)に追加されました。
  • 「PFOAとその塩及びPFOA関連物質」は、2019年4月~5月に開催された第9回締約国会議(COP9)において附属書A(廃絶)に追加することが決定されました。
  • 「PFHxSとその塩及びPFHxS関連物質」は、2022年6月に開催された第10回締約国会議(COP10)において、附属書A(廃絶)に追加することが決定されました。
  • 2022年9月に開催された残留性有機汚染物質検討委員会第18回会合(POPRC18)において、「長鎖ペルフルオロカルボン酸(PFCA)とその塩及び関連物質」は、リスク管理に関する評価を検討することが決定されました

 

PFOSF: パーフルオロオクタンスルホン酸フルオリド
PFHxS: ペルフルオロヘキサンスルホン酸
キーワード: PFAS 有機フッ素化合物 フッ素 ふっ素

 

PFASについて

 パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、経済協力開発機構(OECD)の報告書(2021年)では、完全にフッ素化されたメチルまたはメチレン炭素原子を少なくとも一つ含むフッ素化合物と定義されており、PFASとして4,730種の化学物質がリストアップされています。代表的なものですと、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)などが挙げられます。
 PFASは、1940年代に初めて製造され、水や油をはじく、耐薬品性・耐溶剤性が高い、耐熱性が高いなどの特性から、撥水撥油剤、表面処理剤、界面活性剤、防汚剤、消火剤など幅広い用途で用いられ、世界中で有用な工業製品として多用されてきました。しかし、近年、PFASの環境残留性や生体蓄積性が指摘され、さまざまな規制が始まっています。また、環境への排出・汚染により、水や土壌から農畜水産物を介してヒトの健康に悪影響を及ぼす可能性が懸念されています。
 2023年12月には世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)が、PFOAの発がん性を「可能性がある」から2段階引き上げ「ある」に認定したと発表しました。

 国際がん研究機関-IARC サイト
 https://www.iarc.who.int/infographics/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-perfluorooctanoic-acid-pfoa-and-perfluorooctanesulfonic-acid-pfos/

 当社は、国内外の有識者とともにPFOS、PFOA、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)を始めとするPFASの分析方法の確立に取り組み、さまざまな媒体(環境大気、水質、底質、排ガス、各種製品、廃棄物、血液、尿中、農畜水産物、食品等)における分析方法を確立しています

 環境中や生体中のモニタリング、材料や製品中の含有量調査、農作物や食品中の含有量調査、PFOS含有廃棄物の分解処理時の調査などの実績も豊富です。

分析装置

PFOAとその塩:定量分析に用いる検量線例

PFAS分析 クロマトグラフ
PFAS分析装置 島津製作所LC/MS-8060

標準溶液のクロマトグラム

PFOAとそれぞれの塩を単独で測定したときの感度例   各0.25 ng/mL