概要

粘度測定とは、液体や溶融材料がどの程度流れやすいか(流動特性)を定量的に評価する手法です。製品の加工性や取り扱いやすさ、品質管理などの指標として広く利用されています。

動的粘弾性測定とは、材料に微小な振動(ひずみ)を与え、流れやすさ(粘性)と変形後に元へ戻ろうとする性質(弾性)を同時に評価する手法です。材料内部の構造形成や分散状態、ネットワーク構造の強さなどを解析する際に用いられます。

一般的な流動性の評価には粘度測定を、材料の構造や変形挙動まで含めて詳しく評価したい場合には動的粘弾性測定を選択します。

当社では、測定手法の異なる装置を複数保有しており、低粘度液体から高分子材料、未加硫ゴムまで、幅広い試料に対応可能です。材料特性や用途に応じた最適な粘度測定サービスを提供しています。

 

測定手法   測定対象   測定装置   特徴
粘度測定   熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂 など
  細管式レオメータ  
  • 高温・高せん断領域に対応
  • 成形性評価・流動解析
  液体・ゲル・分散系   回転式レオメータ  
  • 広範囲のレオロジー測定
  • 流動曲線
  低〜中粘度液体   音叉型振動式粘度計  
  • 迅速測定
  原料ゴム、配合ゴム、
未加硫ゴム
  ムーニービスコメータ  
  • 規格(JIS・ISO・ASTM)に準拠
  • 品質管理・配合評価
動的粘弾性測定   液体・ゲル・分散系   回転式レオメータ  
  • 広範囲のレオロジー測定
  • 構造解析・粘弾性評価

 

 

音叉型振動式粘度計、回転式レオメータ、細管式レオメータの粘度測定範囲

音叉型振動式粘度計、回転式レオメータ、細管式レオメータの粘度測定範囲

※レオメータ2種は、使用する治具形状によって測定可能な粘度範囲が異なります。

詳細は下の分析・試験装置、および関連情報(アプリケーションズ)をご確認ください。

分析・試験装置

● 細管式レオメータ 粘度測定

➣ 成形加工の課題解決を支える流動特性評価

CFT-500EX

CFT-500EX

温度範囲 45~400 ℃ *室温測定可
試料量 1.0~1.5 cm3
測定方法 定温法、昇温法
用途例  溶融粘度測定、せん断速度依存性評価
 昇温法による軟化温度、流動開始温度の測定
 射出・押出成形トラブル解析
 材料ロット比較、品質管理
 CAE解析用データ取得 
 JIS K 7210 附属書 対応
(注)樹脂のほか、セラミックス、ゴム、食品、医薬品、化粧品など様々な流動性材料に対応しています。

 

● 回転式レオメータ 粘度測定   動的粘弾性測定

➣ 粘度だけではわからない流動特性をレオロジー測定で見える化

HAAKE MARS60

HAAKE MARS60

温度範囲 -10~200  ℃
試料量 プレート0.4 mL~、共軸二重円筒17 mL
測定方法 回転測定、動的粘弾性測定
用途例     流動曲線(せん断応力-せん断速度)
  動的粘弾性(貯蔵弾性率G'、損失弾性率G''、tanδなど)
 電極スラリーの塗工性、分散性の評価
 塗料のチキソトロピー評価
 化粧品の感触評価
 飲料の嚥下評価

 

● 音叉型振動式粘度計 粘度測定

➣ 温度や時間に対する微小な粘度変化を測定

SV-10

SV-10

温度範囲 -10~80 ℃ *使用する容器により異なります。
試料量 10~35 mL *使用する容器により異なります。
測定方法 定温法、昇温法
用途例  温度依存性評価
 固有振動数30 Hzでの安定した測定
 迅速測定
 JIS Z 8803対応

(注)本手法での表示値は[mPa・s×g/cm3]です。粘度[mPa・s]を求める場合は試料の密度[g/cm3]が必要です。 

● ムーニービスコメータ 粘度測定

➣ ゴムの加工特性と品質安定性を定量評価

SMV-301RT

SMV-301RT

温度範囲 45~200 ℃
試料量 JIS, ISO φ50×5(mm) 、ASTM 50×50×6(mm) 各2枚
測定方法 ムーニー粘度測定、応力緩和試験、ムーニースコーチ試験
測定範囲 0~200 M
用途例  ムーニー粘度測定、スコーチ特性評価
 配合評価
 品質保証データの取得
 JIS K 6300-1、ISO 289-1,2,3,4、ASTM D1646 対応

 

関連情報