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California Proposition 65 評価試験

概要

 California Proposition 65は、「発ガン性」または「生殖毒性」を引き起こすことが知られている有害な化学物質に、作業者や消費者を曝露する場合、事業者が事前に警告(告知)することを義務付けている米国カリフォルニアの州法です。
 この法令を順守するには、事業者は製品などに警告表示をするか、もしくは有害な化学物質に曝露しないか、曝露しても安全なレベルであることを確認しておかなければなりません。カリフォルニア州で販売する製品すべてを対象としており、有害な化学物質については1年に1度以上カリフォルニア州がリストを更新しています。
 この法令は罰則(罰金)が非常に厳しく、高額な設定の上、曝露許容値が公表されていない化学物質が多いことから、訴訟も非常に多く、対応に苦慮する法令としても知られています。

 California Proposition 65 評価に対応した化学分析試験(フタル酸エステル類など)、VOC放散試験などや、試験プランの設定(曝露経路の特定や試験方法の決定)など、試験結果を用いた曝露リスク評価を行っています。

 

「California Proposition 65」のお問い合わせは、
  UL Japanと島津テクノリサーチの合弁会社『(株) UL島津ラボラトリー』までご連絡ください

  •  (株)UL島津ラボラトリー
          〒604-8436 京都市中京区西ノ京下合町1番地 
           TEL:(075)803-0789 E-mailはこちら
     

分析・試験項目

■フタル酸エステル類

 フタル酸エステル類は、主にポリ塩化ビニル(PVC)の可塑剤として使用されています。当社では、電源ケーブルなどのPVC製品/部品に対する拭き取り試験を行っており、その分析結果は、経皮吸収による曝露、手や指を介した摂取による曝露のリスク評価に役立っています。

California Proposition 65に掲載されているフタル酸エステル類

California Proposition 65に掲載されているフタル酸エステル類

■揮発性有機化合物(VOC)・アルデヒド類

 揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒドをはじめとするアルデヒド類は、電気製品や家具などから放散されることが知られています。当社では、試験対象となる製品に応じた適切なサイズのチャンバーを用いて、これらの成分の放散試験を行うことができ、その試験結果は吸引(呼吸)による曝露のリスク評価に役立ちます。

2立方メートルチャンバー

2m3チャンバー

6立方メートルチャンバ

6m3チャンバー

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