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PCB分析
海洋プラスチック汚染に関する各種分析支援
■海洋プラスチック汚染に関する各種分析支援について
 現在、海洋プラスチック汚染が問題となっています。
 海洋ごみのうちプラスチックが海へと流出すると、紫外線や物理的な摩耗によって破片となり、微小なプラスチック粒子(マイクロプラスチック)になります。海洋生物がこうした粒子を捕食することで、粒子中に含まれる、あるいは吸着している化学物質に曝露される可能性、さらには食物連鎖を通して、上位の捕食者にも影響が及ぶ可能性があります。
 当社では、プラスチック中の有害化学物質の分析の技術と経験を活かし、このようなプラスチック中に添加剤として元々含まれている化学物質の分析や、プラスチックへのPOPs等の有害化学物質の吸着試験、溶出試験等が実施できます。さらに、当社は環境省が実施しているPOPs等の大規模調査(対象:生物、大気)や、南極環境実態把握モニタリング(対象:水、土壌、雪氷、魚、ペンギン、尾腺ワックス)にも関わっており、こうした技術と経験を活かして、各種媒体、特に魚や海鳥のような生物試料中(脂肪中、肝臓中など)の有害化学物質の分析もあわせて実施することが可能です。


  イメージ   Wikipediaより引用
Hectonichus、image.jpg   Wikipediaより引用
  写真 中央・右:Wikipediaより引用
■海洋プラスチック汚染とは
 海洋ごみ(漂流・漂着・海底ごみ)は、生態系を含めた海洋環境の悪化や海岸機能の低下、景観への悪影響、船舶航行の障害、漁業や観光への影響等、さまざまな問題を引き起こしています。
 海洋ごみ(漂流・漂着・海底ごみ)のうち、特に魚網やロープといった漁具や容器包装等のプラスチックが海へと流出すると、紫外線や物理的な摩耗によって破片となり、微小なプラスチック粒子(マイクロプラスチック)になります。近年、こうしたマイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチックごみ)による海洋生態系への影響が懸念されており、世界的な課題となっています。

■国際的な動き
 一度放出されたプラスチックごみは、容易には自然分解されず、多くが数百年間以上もの間残り続けて世界中の海中や海底に広がることから、国際的にも非常に重要な問題となりつつあります。以下に国際的な動きを紹介します。

2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」で、「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」というのがターゲットの1つとして示されました。
http://www.env.go.jp/earth/sdgs/index.html (環境省HPへ)
2017年12月に国連環境総会(UNEA3)で「海洋プラスチックごみ及びマイクロプラスチックに関する決議」が採択され、海洋プラスチックごみ及びマイクロプラスチックに対処するための障害及びオプションを更に精査するための専門家グループ会合を招集することが決定されました。
https://www.env.go.jp/press/104863.html (環境省HPへ)
2018年6月のG7シャルルボワサミットで、G7全ての国が海洋環境の保全に関する「健全な海洋及び強靱な沿岸部コミュニティのためのシャルルボワ・ブループリント」を承認し、海洋のプラスチック廃棄物や海洋ごみに対処することを確認しました。また、カナダ及び欧州各国が「G7海洋プラスチック憲章」を承認し、達成期限付きの数値目標等が掲げられました。
https://www.env.go.jp/council/03recycle/post_134.html (環境省HPへ)

■国内での動き
 日本においては、2018年6月15日に海外漂着物処理推進法が改正され、マイクロプラスチックへの対策についての規定が追加されました。
 また、マイクロプラスチックを含む海洋ごみの組成や分布密度、マイクロプラスチックに吸着しているPCB等の有害化学物質の量等を定量的に把握するための調査が実施されています。 (出典:環境省 平成30年版 環境・循環型社会・生物多様性白書)
 さらには、プラスチックの資源循環を総合的に推進するため2018年6月19日に閣議決定された「第4次循環型社会形成推進基本計画」において2018年度中に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、これに基づく施策を進めることが示されました。
(2018年11月19日に「プラスチック資源循環戦略(案)」公表)。

 今後は、この戦略に従って、
 〇箸ぜ里突憧鑛饒等のリデュース等、環境負荷の低減に資するプラスチック使用の削減、
 ¬ね用プラスチックをはじめとする使用済プラスチック資源の徹底的かつ効果的・効率的な回収・再生利用、
 バイオプラスチックの実用性向上と化石燃料由来プラスチックとの代替促進等を総合的に推進することが求められます。
  https://www.env.go.jp/press/files/jp/110266.pdf (環境省HPへ)

■マイクロビーズとは
マイクロプラスチックは、大きく以下の2種類に分けられます。
 仝機好泪ぅロサイズで製造された「一次」マイクロプラスチック
 元々は大きなサイズのプラスチック製品であったものが紫外線や機械的破壊によりマイクロ化した「二次」マイクロプラスチック

   「一次」マイクロプラスチックとしては、プラスチック原料である樹脂ペレットや、化粧品等のスクラブビーズ、塗料原料、研磨剤等があります。特にこのうちビーズ状のものをマイクロビーズと呼びます。こうしたマイクロビーズ等が海洋に流出した場合の海洋生態系への影響が懸念されています。

化粧品製造業界団体においては、自主的な取組として会員企業に対して洗い流しのスクラブ製品におけるマイクロビーズの使用中止を促すなどの取組が行われています。
当社では、こうしたマイクロビーズ中の化学物質の分析や、化学物質の吸着試験等も実施しています。
   マイクロビーズの例(樹脂ペレット) 
(出典:海洋ごみ調査の結果について(環境省、平成30年1月))
   マイクロビーズの例(樹脂ペレット)
(出典:海洋ごみ調査の結果について(環境省、平成30年1月))


■マイクロプラスチック、マイクロビーズ中の有害化学物質について
 プラスチック中の化学物質としては、もともとプラスチック中に添加剤等として含まれている「添加由来化学物質」と海洋中でプラスチックに吸着する「吸着由来物質」に大きく分類されます。当社は、プラスチック中の「添加由来化学物質」の分析や、プラスチックへの「吸着由来物質」の吸着試験、溶出試験等を実施可能です。その他の物質についてもご相談ください。
  (例)
添加由来化学物質

ポリブロモジフェニルエーテル類(PBDE) ポリブロモジフェニルエーテル類(PBDE)
ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD) ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)
フタル酸エステル類 フタル酸エステル類
紫外線吸収剤
(ベンゾトリアゾール系, ベンゾフェノン系)
紫外線吸収剤
リン系酸化防止剤 リン系酸化防止剤

吸着由来化学物質
ポリ塩化ビフェニル(PCB) ポリ塩化ビフェニル(PCB)
DDT類 DDT

■プラスチック中の有害化学物質の分析−留意点と当社の強み
〇試料調製、抽出溶媒について
  プラスチック等の樹脂から目的対象物を抽出する場合は、試料の調製状況や樹脂と抽出溶媒の組み合わせが非常に重要となります。当社は、豊富な実績により、各種樹脂に対して適切な調製方法や適切な溶媒の組み合わせを提案し、より確度の高い結果を報告することが可能です。
〇使用機器について
  当社では、PBDE、HBCD等の物質について、GC-HRMSやLC-MS/MSを用いた高感度分析を行うことで、試料中の樹脂等の妨害成分との分離分析が可能です。また、マイクロプラスチックのような少量の試料であっても、対応が可能です。 なお、スクリーニング分析として、EDX(エネルギー分散蛍光X線分析法)等を用いた分析にも対応します。

■実績
 当社は、WEEE指令やRoHS指令に基づく樹脂中のPBDE、HBCDの分析方法に関して、国内でのIEC/TC111/WG3に委員として参画する、各種方法について検討し学術発表を行う、など分析法の開発に携わってきました。
 最近では環境省業務として国内での廃プラスチック中のPBDE、HBCD等の分析法の開発にも関わるなど、プラスチック中の有害化学物質の分析については豊富な経験と実績があります。
 また、製品中のマイクロプラスチック計数法の検討やPCBの吸着実験等も実施しています。お気軽にご相談ください。

・八十島 誠,峯 孝樹,上田 宏明,中井 勉,嶽盛 公昭,高菅 卓三(島津テクノリサーチ)
「製品中のマイクロプラスチック計数法の検討およびPCB吸着能の評価」第26回環境化学討論会(静岡;2017)

 下記ページもご覧ください。
   ポリブロモジフェニルエーテル(PBDE)、ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)の分析について ⇒ 「臭素系難燃剤」「PBB/PBDE
   フタル酸エステルの分析について ⇒ 「フタル酸エステル
   POPsの分析について ⇒ 「POPs」「NewPOPs

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