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CFRP材、GFRP材の内部観察

2017年01月01日更新

分析・試験事例

 サブミクロンフォーカスX線 CT システムを用いて炭素繊維強化樹脂(CFRP)、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)の CT 撮像を行ない ました。

■炭素繊維強化樹脂(CFRP)成型品

 市販のゴルフクラブ用カーボンシャフトで、形状は中空の円筒です。

[3D画像]

 内部観察の結果、外径から肉厚の半分くらいまでは繊維がシャフトの軸方向に配向しており、それより内側では、左右 45゜の方向で
 交互に4層存在し、欠陥(空隙)も認められました。

試料

上図の①~⑥の位置での断面像を下記に示します。

任意の断面
任意の断面
任意の断面
任意の断面
任意の断面
任意の断面

■ガラス繊維強化樹脂(GFRP)成型品 市販のホースニップル

[3D画像]

 ゲートのA 部とその反対側のB部の拡大観察を行い、いずれもガラス繊維の配向状態が確認されました。また、B 部の内部には、
 ガラス繊維の回り込みが悪く、分散が不均一な部位が認められました。なお、ホースニップルの口部の肉厚は、2.5mmです。

全体
任意の断面
任意の断面
A部
拡大
任意の断面
任意の断面

B部
拡大

任意の断面
任意の断面

160CTS

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