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LED電気スタンド動作スイッチ部の非破壊観察

2018年10月25日更新

分析・試験事例

LED電気スタンドのオルタネイト動作スイッチ部をオフ/オンで撮像し、違いを確認しました。

[サンプル]

スイッチ部

 LED電気スタンドのオルタネイト動作スイッチ部
 オルタネイト動作とは、押しボタンを押すとONの状態になり、ボタンから手を離しても、ONの状態を保持する動作方式です。

[内部観察結果]

◆全体の構造
 端子①②③のうち、①②は、電源およびLEDに接続され、③は不使用であることが分かりました。
 スイッチオフ時は、可動接点が②③に接触していますが③が不使用で、開放となり通電していません。
 スイッチオン時は、可動接点が①②に接触して、LEDに通電され点灯する様子がわかります。

全体の構造

◆可動片、可動ばねの構造
 画像処理にて抽出すると、可動ばねの縮みの様子を詳細に確認できます。

可動片、可動ばねの構造

◆可動片の動き
 スイッチを押すと、赤色矢印の凹部に可動片が入り込み、ロックされ、通電状態が維持されることがわかりました。

可動片の動き
  • 非破壊で内部の構造を確認したいとき、X線CTは有用
  • 製品の動作前後での構造の違いの確認や、新品・使用済品の内部の構造の違いの確認が可能
  • 製品の不具合発生時の故障解析(接点不良など)にも活用できる

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2018.10
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