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鉱物の観察

2013年04月23日更新

概要

 今回は主にケイ酸塩鉱物からなる鉱物についてマイクロフォーカスX線CTシステム(XCT)による内部観察を行い、 断面を切り出し、エネルギー分散型X線分光器(EDS)による元素の分布状態を観察しました。

試料

 サハラ砂漠で採取された、コンドライトと呼ばれる鉱物

分析・試験結果

マイクロフォーカスX線CTシステム(XCT)による非破壊観察

 内部観察の結果、金属と考えられる粒子(白色)が多数認められました。
 任意の断面からも内部に多数の粒子が確認されました。この介在物粒子の体積に応じた色別表示を行ないました。
 体積の小さい粒子(青色)がほとんどですが中には0.8mm2程度の粒子も見られました。

all

全体

dan1

任意の断面

all2

介在物検出結果(全体)

dan2

介在物検出結果(任意の断面)

走査型電子顕微鏡による断面観察及びEDSによる元素マッピング

 X線CTで認められた、介在物粒子について、反射電子像(BEI)観察を行い、定性分析で検出された 主要な7元素(O,Mg,Al,Si,S,Fe,Ni)の元素マッピングを行ないました。
 その結果、粒子は硫化鉄および2相の鉄ニッケル合金から構成されているものと考えられます。

bei

反射電子像

ok

OKα

mgk

MgKα

alk

AlKα

sik

SiKα

sk

SKα

fek

FeKα

nik

NiKα

 

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