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ナイロン66シートの静的引張試験
 恒温恒湿槽付き疲労・耐久試験機では、温度だけでなく湿度もコントロールした静的/動的試験が可能です。幅広いロードセルラインナップを取揃えているため、さまざまな材質の試験片や部品・実製品の試験にも対応しています。
 今回、吸湿性の高いナイロン66シート(厚さ0.3 mm)の静的引張試験を異なる湿度環境下で行った事例をご紹介します。
 試験温度は25 ℃で、試験湿度を制御し30% RH、60% RH、90% RHの条件で評価しました。

■使用機器
 ・油圧サーボ式疲労・耐久試験機サーボパルサ EHF-UV 20kN特形 (島津製作所製)
 ・恒温恒湿槽THC2形 (島津製作所製)

■使用機器の仕様
 サーボパルサ EHF-UV 20kN特形 (島津製作所製)
 
項目 詳細内容
試験力 Max. ±20 kN
ストローク Max. ±50 mm
負荷周波数 Max. 100 Hz
ロードセルの種類 100 N、500 N、1 kN、
5 kN、10 kN、20 kN
制御装置 4830形

 恒温恒湿槽 THC2形(島津製作所製)
 
項目 詳細内容
温度範囲 -60℃〜+250℃
湿度範囲 20〜40℃において湿度40〜95%RH
40〜95℃において湿度20〜95%RH

■試験条件
  試験片材質
試験温度
試験湿度
ロードセル
試験治具
試験速度





ナイロン66
25℃
30%RH、60%RH、90%RH
500 N
アルミ合金製平板つかみ具
50 mm/min



図1 EHF-UV 特形+恒温恒湿槽
 


図2 試験前後の写真
 
■試験結果
 試験条件および試験結果を表1に示します。また、試験力-ストローク線図を図3に示します。
 湿度が高いほど、降伏点およびその後の試験力推移はわずかに低くなり、破断ストロークは大きくなる傾向があります。
 このように吸湿性のある材料の評価では、湿度の違いによって物性が異なるため、恒湿環境での試験が必要です。

  表1 ナイロン66シートの静的引張試験条件および試験結果
 
試験温度
(℃)
試験湿度
(%RH)
最大試験力
(N)
破断ストローク
(mm)
25 30 134.8 57.6
60 139.6 64.02
90 145.8 72.2

  図3 試験力―ストローク線図
 

2021.02.18 405