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ウルトラファインバブル(UFB)のサイズ計測・濃度測定

ウルトラファインバブルとは?マイクロバブルとは?
ファインバブルとは、 液中に存在する非常に小さな気泡のことで、 サイズとして直径100 μm 未満のものを指します。
ファインバブルは大きさにより分類され、直径1 μm 以上100 μm 未満の範囲のものをマイクロバブル、直径1 μm 未満のものをウルトラファインバブルと呼びます。(ISO20480-1の規定)なお、「ファインバブル」及び「ウルトラファインバブル」は一般社団法人ファインバブル産業会の登録商標です。
ファインバブルは、大きな気泡と比べて特に有用な特性を持っています。例えば、ファインバブルの表面はマイナスに帯電しており、プラスに帯電した汚れに吸着する働き(界面活性作用)があります。これにより、洗浄や分離などの効果が高まります。また、ファインバブルの働きは、気泡の大きさや個数、濃度、気泡内のガス成分、周囲の液体、使用条件などによって変わります。これらの特性を活かして、現在ではさまざまな産業分野での活用が進んでいます。
気泡径、濃度はファインバブルの基本的な特性となります。これらを計測することはファインバブルを応用するための重要な要素となります。
| 大きさの範囲 |
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|---|---|---|---|
| 名称 | ファインバブル | ファインバブルより大きいバブル | |
| ウルトラファインバブル | マイクロバブル | ||
| 直径 | 1 µm未満 | 1 µm以上100 µm未満 | 100 µm以上 |
| 存在時間 | 浮上、溶解しづらい 長く水中に存在可能 |
ゆっくり浮上する 溶解が進むと消失 |
すばやく浮上して消失 |
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| ブラウン運動 | 浮上・消失 | ||
| 特長 | 安定 | 不安定 | |
| 測定 | サンプリング可能 | インライン・リアルタイム測定可能 | |
| 外観 | 無色透明 | 白濁 | 泡を目視可能 |
| 写真 |
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| ポイント |
・直径1 μm 以上のマイクロバブルと直径1 μm 未満のウルトラファインバブルを合わせてファインバブルと呼称されています。
・ウルトラファインバブルは無色透明、マイクロバブルは白濁して見えます。
ファインバブルの応用分野
ファインバブルは、大きな気泡に比べ界面活性作用、衝撃作用、ガス溶解促進作用、反応促進作用、ガス貯蔵作用などさまざまな有用な性質を持った直径100 µm未満の小さな気泡です。これらの作用を活用し、工業分野での洗浄・殺菌、水産業や農業分野での活性化・成長促進、さらには医療、美容、食品分野などでの活用も広がりつつあります。

ファインバブルの測定(粒子径と濃度測定)
●測定原理
粒子群にレーザ光を照射し、そこから発せられる回折・散乱光の強度分布パターンから計算によって粒度分布を求める方法です。
また、既知の標準粒子の散乱光強度で校正を行なえば 、個数濃度(個/mL)または体積濃度(μL/L)としての粒子径分布が求められます。
★光の強さではなく、光強度分布パターンを検出すれば粒子の大きさがわかるところがポイント
★光強度は、粒子濃度に比例するところがポイント
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- 粒子径と光強度分布パターンの関係
★粒子径と光強度パターンは1対1の関係が存在するため、光強度パターンを検出すれば粒子径が分かります。 - 測定対象は単一の粒子ではなく粒子群
★重ねあわされた光強度分布パターンから、どれくらいの大きさの粒子がどれくらいの割合で含まれているのかを求めることができます。
装置: SALD7500ファインバブル計測システム
(島津製作所製)
| ・測定原理: | qLD定量レーザ回折・散乱法 |
| ・測定範囲: | ファインバブル計測システムでは、マイクロバブルとウルトラファインバブルのいずれも測定可能で、下記の二つのレンジを切り替えて測定を行います。 ウルトラファインバブル測定用: 80 nm~20 µm、 マイクロバブル測定用: 1.5 µm~100 µm |
| ●測定項目 水のほか、酸性溶液、有機溶剤系などさまざまな液体※中のファインバブルが測定可能 ※十分な散乱光が得られる液体 |
| 測定項目: | 粒子濃度(個数濃度(個/mL)、体積濃度(µL/L)) 粒子径(メディアン径、モード径、平均径) 粒子径分布 |
- 粒子濃度とは、ウルトラファインバブルについては粒子径0.005~20 μmの範囲の積算濃度、マイクロバブルについては粒子径1.5~100 μmの範囲の積算濃度のことです。
- メディアン径(50 %粒子径、中央値)とは、粒子径分布の積算50 %にあたる粒子径で、粒子粉体をある粒子径から2つに分けたとき、大きい側と小さい側が等量となる径のことです。
- モード径(最頻値)とは、粒子径分布の頻度グラフのピークに対応する粒子径のことで、分布の中で最も出現する粒子径を表します。
- 平均径とは、各粒子径の値に相対粒子量(差分 %)を掛けて、相対粒子量の合計(100 %)で割ったものです。ただし、各粒子径の値は連続的な量になるので、小さな区間に分割した上で各区間について代表粒子径を定め、飛び飛びの数値に置き換えてから計算しています。また、粒子径の区間は、対数スケールに基づいているので、対数スケール上での平均値を求め、その結果を通常の粒子径の単位をもった平均値に戻しています。
- 個数濃度:本測定法で得られる単位体積当たりの粒子の個数 個数濃度の単位(個/mL)
- 体積濃度:本測定法で得られる単位体積当たりの粒子の体積 体積濃度の単位(µL/L)
●試料
ブランク水(ファインバブル発生前の水)
ファインバブル水(ファインバブル発生後の水)
●測定手順
まずは、ブランク水に含まれる粒子のサイズと濃度(散乱パターンや散乱強度)を測定します。
次に、ファインバブル水を測定します。ファインバブル水中に含まれるファインバブル粒子の径や濃度は、ファインバブル水の測定結果から、ブランク水の測定結果を差し引くことで求めます。
| ファインバブル水―ブランク水(ファインバブル発生前の水)=ファインバブル水中に生成されたファインバブル |
●測定方法
ウルトラファインバブル:サイズと濃度がともに比較的安定しているため、バブル水をセルにサンプリングして測定を行います。
マイクロバブル :浮上による消失の影響を考慮し、バブル発生直後の液体をポンプでセルに送りながらリアルタイム測定を行います。
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セル内のウルトラファインバブル水
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インライン・リアルライム測定のマイクロバブル
分析・試験事例
| 市販のウルトラファインバブル水の測定例 |
ウルトラファインバブル個数濃度測定結果を示します。
グラフの横軸は気泡径(単位:µm,対数スケール)、左縦軸は個数濃度(積算)(単位;個/mL)、右縦軸は個数濃度(頻度)(単位;個/mL)です。
個数濃度(頻度)は青色棒グラフで、ある粒子径と次の粒子径との間に存在する粒子の量を表します。
個数濃度(積算)は黒色線グラフで、各粒子径範囲の粒子量(頻度)を積算した値になります。
測定の結果、気泡径(メディアン径)は約0.1 µm、粒子濃度(粒子径0.005~20 μmの積算濃度)(1 mL中に含まれるウルトラファインバブルの個数)は、16億5千万個となりました。


図 市販UFB水の粒子径分布
法規制・規格
ISO規格発行リスト(一部抜粋)
| ISO20480-1:2017 | ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則- 第1部:用語 | |
| ISO21255 : 2018 | ファインバブル技術-ウルトラファインバブル分散水の保存及び輸送 | |
| ISO20298-1:2018 | ファインバブル技術-測定のためのサンプリング及び試料調製- 第1部:ウルトラファインバブル分散水 | |
| ISO20480-2:2018 | ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則- 第2部:ファインバブルの属性分類 | |
| ISO21910-1:2020 | ファインバブル技術-マイクロバブルの特性- 第1部:サイズインデックスのオフライン評価 |
| ISO23015 :2020 | ファインバブル技術-試料特性評価のための消泡方法- 第1部:評価手順 | |
| ISO24261-1:2020 | ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則- 第4部:マイクロバブルベッドに関連した用語 | |
| ISO20480-4:2021 | ファインバブル技術-試料特性評価のための消泡方法- 第2部:ファインバブルの消泡方法 | |
| ISO24261-2:2021 | ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則- 第3部:ファインバブル発生方法 | |
| ISO20480-3:2021 | ファインバブル技術-マイクロバブルの特性- 第1部:サイズインデックスのオフライン評価 | |
| ISO24217-1:2023 | ファインバブル技術- メリットを示すためのガイドライン - 第1部:ファインバブルの有効な機能を体系的に分類するための要件 |
| ISO11899-1:2023 | ファインバブル技術 ― 農業・水産業用途の輸送及び分配システム- 第1部:長距離プラスチックパイプを 通過するウルトラファインバブル水中のウルトラファインバブルの濃度低下 |
|
| ISO20480-5:2023 | ファインバブル技術 - ファインバブルの使用及び測定の一般原則- 第5部: 殻付きバブルの用語 | |
| ISO20480-1:2017/Amd 1:2024 ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則- 第1部:用語 ― 追補1 | ||
| ISO7383 -1:2024 | ファインバブル技術 ー ファインバブル分散水中の気体含有量評価方法- 第1部:酸素含有量 | |
| ISO7392 :2024 | ファインバブル技術 - ウルトラファインバブル分散水の表面張力評価方法 | |
| ISO7429-1:2024 | ファインバブル技術 ― 産業・民生機器応用 - 第1部:発生するファインバブルのサイズと濃度インデックスによる水圧駆動ノズルの評価 |
|
| ISO7428-1:2024 | ファインバブル技術― 家庭生活応用 - 第1部:発生するファインバブルのサイズと濃度インデックスによるシャワーヘッドの評価 |
|
| ISO7383-2:2024 | ファインバブル技術― ファインバブル分散水中の気体含有量評価方法- 第2部:水素含有量 | |
| ISO21910-2:2025 | ファインバブル技術-マイクロバブルの特性-第2部:その場動的画像解析法 |
JIS規格発行リスト(一部抜粋)
| JIS B 8741-1:2019 | ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定に関する一般原則- 第1部:用語 | |
| JIS B 8741-2:2022 | ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定に関する一般原則- 第2部:ファインバブルの属性分類 | |
| JIS B 8744:2022 | ファインバブル技術-ウルトラファインバブル分散水の保存及び輸送 | |
| JIS B 8745-1:2022 | ファインバブル技術-測定のためのサンプリング及び試料調製 第1部:ウルトラファインバブル分散水 | |
| JIS B 8741-1:2025 | ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定に関する一般原則-第1部:用語 (追補1) |
2026.01.06 153






