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マイコプラズマ否定試験

概要

 マイコプラズマ否定試験は、バイオ医薬品や再生医療等製品の品質管理に用いられています。
 当社では日本薬局法 参考情報に収載のNAT法(C法)に準拠し、試験を実施します。信頼性基準下/GMP準拠にも対応可能です。

分析・試験方法​

<試験フロー>

試験フロー
測定対象 細胞懸濁液(<1×106cells/mL)
検出キット 島津ダイアグノスティクス社製 MycoFinder
対応菌種 日本薬局法記載の7菌種
検出感度 10CFU/mL 未満
測定装置 Bio-Rad社製 CFX Opus96

分析法バリデーション

<検出感度>

 手順

検出感度
 

 日本薬局法では「マイコプラズマ参照品の各菌種について最低三つの異なる10倍希釈列を作成し、統計解析を可能とするため各希釈列について合計24となるように十分な繰り返し数を試験する必要がある」と記載があります。
 当社では、菌液を添加した3濃度の疑似検体を調製し、検出感度の確認を行いました。
 

結果

各濃度24回の試験を繰り返し、プロビット解析を行った結果、7菌種全てで10CFU/mLが検出可能であることが確認できました。

菌種 陽性率(%) 95%の確率で検出されるマイコプラズマの濃度
(CFU/mL)
Acholeplasmal aidlawi 100.0 6.64
Mycoplasma arginine 100.0 6.64
Mycoplasma fermentans 95.8 8.14
Mycoplasma hyorhinis 100.0 < 10
Mycoplasma orale 100.0 < 10
Mycoplasma pneumoniae 100.0 6.64
Mycoplasma salivarium 100.0 < 10

 10CFU/mLの検出率

2024.5.16 453