概要
メタボロミクス
概要
メタボロミクスとは、個体や組織、体液など主に生体内に含まれるアミノ酸や有機酸、脂肪酸などの低分子化合物を中心とした代謝物質(メタボライト)の総体を網羅的に分析・解析することです。
現在メタボロミクスは、バイオマーカー探索、薬剤・機能性素材による作用機序の解明、疾患・遺伝子KOなどの発現メカニズム解析などに多く用いられています。
特徴・用途
<メタボロミクスの特徴>
- 代謝物質は表現型に最も近いため、表現型での変化が観察しやすい
- 従来の知見では得られなかった予測不能な生体内代謝物質のレベルの変化を、バイアスをかけない手法で包括的に探索することが可能
- 生物種を超えて共通の分析手法を用いることが可能なため、生物種毎に分析・解析法を用いる必要が無い
- 汎用性・再現性の高いGC-MS、LC-MSを使用するため、マーカー発見後の大型試験を視野に入れた試験構築が可能
<メタボロミクスの活用事例>
- バイオマーカーの探索
バイオマーカー探索では、血液や尿など体液を用いた非侵襲的または低侵襲的なサンプルによる診断マーカー探索が行われています。
当社のメタボロミクス分析では、癌、肝臓疾患、心血管イベント、腎疾患など様々な疾患のバイオマーカー候補となる化合物の一斉解析が可能です。 また、細胞自体や物質生産における品質管理マーカー探索などにも用いられており、幅広い分野で活用いただけます。【マーカー探索試験例】■疾患診断 ■コンパニオン診断 ■生産/品質管理 ■毒性試験 ■安全性試験 など - 機序解明
薬剤や機能性素材の投与、酸化・嫌気・飢餓・環境ホルモンなどのストレス応答、病態モデル・遺伝子KOなど、さまざまな条件のin vivo・in vitro試験が可能であり、代謝機序を解明する上で重要な情報を提供します。【機序解明試験例】■薬剤作用機序 ■機能性素材作用機序 ■毒性試験 ■酸化ストレス ■飢餓応答
■嫌気条件 ■遺伝子KO、KI、KD ■環境ストレス ■疾患モデル
■再生医療(iPS細胞、ES細胞) など
関連情報
20210506
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