概要


ガラスのゼータ電位測定
2012年06月19日更新
概要
ゼータ電位測定法のひとつとして、溶液に電場をかけたときの粒子の移動度からゼータ電位を測定する電気泳動法があります。
当社では、専用セルを使用して、電気泳動法により、粒子試料だけでなく、板状試料のゼータ電位を測定することも可能です。
トレーサー粒子を分散させた溶液中に、板状試料を浸し、電場をかけ、板状試料表面によって変化する トレーサー粒子移動度から板状試料のゼータ電位を測定します。
平板セルを使用して、市販のスライドグラスをpHを変えて測定し、 粉砕したスライドグラス(粉末試料)のpHタイトレーション測定値と比較しました。
試料

市販スライドグラスを2mm×5mmにカットして、平板試料測定用の台座に接着し、pH= 4、6、10の条件でゼータ電位を測定しました(写真)。
トレーサー粒子は、市販の二酸化けい素を使用し、0.1 mol/l HClと0.1 mol/l NaOHを添加してpHを調整しました。
分析・試験方法
ゼータ電位 | : | レーザードップラー電気泳動法 |
分析・試験結果
測定結果を下記に示します。
平板セルを使用した測定値と粉砕したスライドグラス(粉末試料)のpHタイトレーション測定値は、概ね一致することが確認されました。測定に使用したスライドグラスは、特殊な表面処理がされていないことから妥当な結果が得られたと考えます。

図 スライドグラスのゼータ電位測定
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