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ハンドクリームの粘性評価

概要

ハンドクリームは油性成分と水性成分などから構成されており、それらの成分の配合比により粘度特性が変わります。粘度やせん断速度のような粘度特性値は、ハンドクリームを容器から取り出す際や肌に塗る際の触感評価の指標となります。
今回、油性成分の比率が高いノーマルタイプと水性成分の比率が高いソフトタイプの2種類のハンドクリームについて25℃室温下で定温法による粘性評価を行いました。

分析・試験装置

島津製作所製 細管式レオメータフローテスタ CFT-500EX

 細管式レオメータ:樹脂などの流動性材料について、温度・圧力・流れ速度の関係から粘度特性を評価する装置
 

レオメータ
○使用機器の仕様
項目 詳細内容
押出圧力 0.4903~49.03 MPa
(0.4903 MPaステップ)
温調範囲 (室温+20℃)~400℃

○特長

  • 分銅を使用した定試験力負荷システムによる高い試験力精度
  • 試料に合わせたダイ(ノズル)形状の選定が可能
  • 室温下で流動性のある試料でも測定可能

試料

サンプル

試料イメージ
(左:ノーマルタイプ、右:ソフトタイプ)

ハンドクリーム
  ・ノーマルタイプ:油性成分の比率が高いハンドクリーム
  ・ソフトタイプ :水性成分の比率が高いハンドクリーム

分析・試験方法

油性成分の比率が高いノーマルタイプと水性成分の比率が高いソフトタイプの2種類のハンドクリームについて25℃室温下で定温法による粘性評価を行いました。試料が通るダイ(ノズル)は穴径0.5 mm、穴長10 mmを使用し、押出圧力は0.4903 MPaに設定しました。

分析・試験結果

測定結果

 

結果2


 結果の平均値からノーマルタイプはソフトタイプと比較して粘度が約7.5倍高いことが確認できました。

2022.06.21新規 ***

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