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無機ガス・低級炭化水素の分析

2015年04月20日更新

概要

 バリア放電イオン化検出器(BID)を搭載したガスクロマトグラフTracera(島津製作所)は、 ヘリウムとネオンを除くほとんどの化合物を、TCD やFID などの汎用検出器と比較して、高感度に検出することが可能です。 BIDを搭載したGCによるガス分析事例を紹介します。

分析・試験事例

■無機ガス・低級炭化水素の一斉分析

 これまで一斉分析が困難だった成分が、BIDでは同時検出することが可能です。 無機ガス及び低級炭化水素の混合ガスを分析した例を図1に示します。試料のガス量が少なく複数回の測定が困難な場合に有効です。

図1 無機ガス及び低級炭化水素の一斉分析例

図1 無機ガス及び低級炭化水素の一斉分析例

■エチレンガス中不純物の高感度測定

 TCDでは困難だった無機ガスの高感度測定が可能です。 エチレンガス1mLを分析した例を図2に示します。この事例では微量不純物としてH2(40ppm)、 CO(2ppm)、CH4(25ppm)及びCO2(40ppm)が検出されました。

図2 エチレンガス中の不純物分析例

図2 エチレンガス中の不純物分析例

注)試料組成によっては当該装置の適応が困難な場合があります。

関連情報

業務案内

2015.4.17