概要


ICP-MS法による生体試料中の元素分析
2018年03月20日更新
概要
近年、ヒトの成長過程での化学物質の曝露に関する研究が進められ、生体試料中の元素は、曝露と蓄積量の関係が注目されています。
当社は国際的ラウンドロビン試験 G-EQUASに参加して良好な結果を収め、信頼性の高いデータをご提供できるように努めています。
分析・試験方法
■マイクロウェーブ分解 ICP-MS分析
マイクロウェーブ分解法により酸分解を行い、 ICP質量分析法により元素定量を実施します。
密閉系分解法であるマイクロ波試料分解装置を採用することで、環境からの汚染を防ぎ、精度の高い分析を実践します。
ICP-MSをクリンルームに設置することで、コンタミネーションを低減し、定量下限を低く設定することが可能となりました。
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![]() Pt検量線 0.05-10ng/mLにおいて良好な直線性を示しています |
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![]() Pt検量線 0.05-10ng/mLにおいて良好な直線性を示しています
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関連情報
■G-EQUAS(German External Quality Assessment Scheme)
1982年より、ドイツのUniversity of Erlangenが主催し、年2回の頻度で世界の分析機関が参加する国際的なラウンドロビンテストです。
このテストによる評価は、The German Medical Association ( Bundesarztekammer)のガイドラインに基づくもので、 曝露・環境中の血液、血漿、血清、尿試料などの毒性判定のパラメータとされます。
当社は、この国際的ラウンドロビン試験に参加し、以下の認証を受けています。
触媒 | : | 生体試料 blood(全血液) plasma(血漿) urine(尿) |
項目 | : | 下の表に示す |
表 G-EQUAS62~66 認証結果
試験名称 | blood | plasma | urine | 評価 |
---|---|---|---|---|
G-EQUA62 | Cd,Pb,Mn,Hg | Mn,Se,Pb | ─ | 合格 |
G-EQUA63 | Cd,Pb,Mn,Hg | Mn,Se,Pb | ─ | 合格 |
G-EQUA64 | Cd,Pb,Mn,Hg | Mn,Se,Pb | ─ | 合格 |
G-EQUA65 | ─ | ─ | Arsenic speciation(As+3、As+5、MMA、DMA、AsB) | 合格 |
G-EQUA66 | ─ | ─ | Arsenic speciation(As+3、As+5、MMA、DMA、AsB) | 合格 |
Youdenプロットによる評価
□内に当社の測定データがおさまり、良好な結果を示しています

□内がZスコア2以内を示す
○は当社測定値を示す
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