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ダイオキシン類の簡易・迅速測定について
−公定法に比べ、安くて早いダイオキシンの簡易・迅速測定−

■ ダイオキシン類の簡易・迅速測定について

 公定法は、結果の精度を保証する測定法として定められていますが、この公定法によらない安くて早い測定法として種々な方法が提唱されており、これらは簡易法又は迅速法と呼ばれています。
 当社は「高分解能GCMSを使用する簡易・迅速分析法」のほか、生物検定法(イムノアッセイ等)による簡易測定法についても研究を重ね、受託しています。
迅速法説明図


手法例 −島津テクノリサーチ簡易・迅速測定法−

 本法は高分解能GCMSを使用した簡易・迅速測定法で、公定法前処理法と高分解能GCMSを組み合わせた高精度な分析方法となります。指標主要異性体をシングルカラムで分析するコース気函PCDD、PCDFのTEQ17異性体をシングルカラムで分析するコース供及びPCDD、PCDFにコプラなーPCBも含めたコース靴3種類があります。いずれも前処理までは公定法で行いますので、公定法と同程度の精度を保った分析値が得られます。

◆選択簡易・迅速分析法の特長

コース機А‖真瑤了醂舛髻崛瓩」「安く」分析できるコースです。

  1. 初めてご依頼されるときに試料群を代表する試料について、公定法と簡易・迅速法の両方の分析を行ないます。これにより公定法TEQ値と23478-PeCDF実測値との関係をつかみ、それを試料群の固有ファクターとして算出いたします。
  2. 2回目以降は簡易・迅速法のみでご報告することができます。
  3. お客様の試料専用のファクターを算出いたしますので、ファクターの精度が高まります。
  4. 試料の傾向が同じ(同じ灰由来の試料、同じ炉のガスなど)であれば、初回のファクターをそのまま使ってTEQ換算値の算出が可能です。
  5. 試料の前処理までは公定法と同じですので、後から公定法の結果が必要になった場合でも対応が可能です。
  6. 精度管理体制も基本的に公定法と同じですのでご安心してご依頼いただけます。(精度管理資料をご要望の場合は別途料金がかかります。)
  7. 公定法による固有ファクターが定まるまでの間は、文献値のファクターを用いた暫定値を約1週間〜10日で速報します。

コース供А(数の試料を「早く」「安く」「より精度よく」分析コースです。

  1. 1種類のカラムでGC-MS測定を行ない、PCDD/PCDF 17異性体の定量を行い、異性体個々の毒性係数(TEF)を乗じてTEQを求めます。
  2. 公定法によるTEQに近い値が得られます。
  3. 本法はco-PCBの含有比率の高い試料(例えば動物の組織、血液、PCB汚染土壌など)には適用できません。その場合は、一度公定法でPCBの含有比率をご確認していただく必要がございます。
  4. 試料の前処理までは公定法と同じですので、後から公定法の結果が必要になった場合でも対応が可能です。
  5. 精度管理体制も基本的に公定法と同じですのでご安心してご依頼いただけます。(精度管理資料をご要望の場合は別途料金がかかります。)

コース掘PCB汚染土壌などでも安心してご依頼いただけるコースです。

  1. 1種類のカラムでGC-MS測定を行ない、PCDD/PCDF 17異性体及びコプラナーPCB12異性体の定量をおこない、異性体個々の毒性係数(TEF)を乗じてTEQを求めます。
  2. 公定法によるTEQに近い値が得られます。
  3. コプラナーPCBの含有比率の高い試料(例えば動物の組織、血液、PCB汚染土壌、PCB汚染底質など)でもより公定法に近いTEQが得られます。
  4. 試料の前処理までは公定法と同じですので、後から公定法の結果が必要になった場合でも対応が可能です。(試料によっては迅速性を優先するために抽出方法を変える場合がございます。お客様とご相談の上、分析方法を決定いたします)
  5. 精度管理体制も基本的に公定法と同じですのでご安心してご依頼いただけます。
    (精度管理資料をご要望の場合は別途料金がかかります。)

その他の手法例 −イムノアッセイ法・バイオアッセイ法−

ダイオキシン類対策特別措置法施行規則では、廃棄物焼却炉(焼却能力200kg/h未満)からの排ガスや灰等に含まれるダイオキシン類の測定に簡易測定法として生物検定法を追加しています。 当社では、このうち抗原抗体反応を利用した方法(ELISA法)の対応が可能です。土壌試料のような多点採取の場合のスクリーニング等にも有用です。


◆選択簡易・迅速分析法に関するこれまでの学会発表例は下記の通りです。

第12回 環境化学討論会(新潟 朱鷺メッセ国際会議場 2003.6.25-6.27)
1. 指標異性体によるダイオキシン類迅速分析法のための高速液体クロマトグラフ(HPLC)法を用いた自動前処理条件の検討 松神秀徳、柴山基、林 篤宏、大井悦雅、高菅卓三(蠹臘泥謄ノリサーチ)
柴山基・井上毅・高菅卓三 「指標異性体を用いたダイオキシン類分析の迅速測定法」
第13回廃棄物学会研究発表会 講演論文集 p.760-762(2002)
柴山基・林篤宏・井上毅・高菅卓三 「指標異性体を用いたダイオキシン類の迅速測定法」
環境化学 Vol.13, No.1, p.17-29(2003)

第11回 環境化学討論会(箱根プリンスホテル国際会議場 2002.6.3-5)
1. 柴山基、安田賀子、横山孝、中井勉、井上毅、高菅卓三  ダイオキシン類分析の指標異性体(その3 まとめ) 第11回環境化学討論会講演要旨集 p.136237 (2002)
2. 大井 悦雅、松神 秀徳、嶽盛 公昭、高菅 卓三  高速液体クロマトグラフ(HPLC)法を用いたダイオキシン類の前処理方法及び四重極質量分析計での簡易分析方法の検討 第11回環境化学討論会講演要旨集 p.384-385 (2002)

第10回 環境化学討論会(愛媛県民文化会館 2001.5.23-25)
1. 柴山基・安田賀子・中井勉・林篤宏・井上毅・高菅卓三 ダイオキシン類分析における指標異性体について(その2) 第10回環境化学討論会講演要旨集 p.104205(2001)