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球状粒子の粒子径と圧縮率・復元率の関係

2013年04月22日更新

概要

 樹脂ビーズなどの粒子は負荷をかけたときに元の大きさに復元するかどうかは重要なパラメータのひとつです。
 粒子径10~20μmφの複数の微小プラスチック粒子について、粒子径と負荷・除荷試験による圧縮率・復元率の関係を調べました。

試料

 プラスチック球状粒子(粒子径約10~20μm)

分析・試験装置

 微小圧縮試験機 MCT-510(島津製作所)

分析・試験方法

■試験条件

上部加圧圧子 20μm
測定モード 負荷・除荷試験
最大試験力 9.810[mN]
最小試験力 0.49[mN]
負荷速度 0.7437[mN/sec]
負荷保持時間 3[sec]

■試験方法

方法
方法
試料台に粒子を極微量散布後、X方向とY方向の径を測ってその平均を粒子径(d)とし、1粒ずつ、負荷・除荷試験を行いました。 試料の圧縮率・復元率は次式で計算しました。
圧縮率 Cr=L1/d×100(%)
復元率 Rr=L2/d×100(%)
方法
試料台に粒子を極微量散布後、X方向とY方向の径を測ってその平均を粒子径(d)とし、1粒ずつ、負荷・除荷試験を行いました。
方法
試料の圧縮率・復元率は次式で計算しました。
圧縮率 Cr=L1/d×100(%)
復元率 Rr=L2/d×100(%)

分析・試験結果

  負荷・除荷試験した結果(粒子径と圧縮率・復元率の関係)を下図に示します

図 粒子径と圧縮率・復元率の関連

図 粒子径と圧縮率・復元率の関連

 粒子径が大きくなると圧縮率・復元率は小さくなる傾向にあることが分かります(試料によって異なります)。そのため、試料間の比較を行う場合は、できるだけ粒子径の同じもので行うことが望ましいと考えられます。