技術情報
ご依頼の手順 TEL/FAXでのお問合せ メールでのお問合せ 分析依頼票のダウンロード
トップ > 技術情報 >  におい・かおり評価 > 吸着繊維を用いたアンモニアの吸着試験
吸着繊維を用いたアンモニアの吸着試験
■はじめに
 有害なガス成分を吸着する吸着繊維は、汗臭の吸着など「消臭」・「防臭」機能を兼ね備えており、衣類や衛生材料に加工される等、多彩な用途で市販化されています。
 市販の「リストバンド」2種類を用いて、吸着繊維を使用している「加工品」と使用していない「非加工品」について、アンモニアの吸着能を評価しました。
■分析方法
 カラムに吸着繊維を充填し、標準ガスを一定の流速で通気します。
 カラム通過後のガス成分を検知管法で測定し、吸着効果を確認しました。

分析方法イメージ
■アンモニアの吸着能比較結果
 その1 加工品、非加工品
アンモニアの吸着能比較結果 その1 加工品、非加工品

 「加工品」は試験開始直後からアンモニアの吸着が確認され、40分経過後から低下傾向を示しました。
 「非加工品」はアンモニアの吸着現象がほとんどないことを示しており、試料間による吸着能の違いを確認できました。

 その2 吸着条件の違い
アンモニアの吸着能比較結果 その2 吸着条件の違い

 さらに「加工品」を用いて異なる条件下(加湿あり、加湿なし)で吸着操作を行い、吸着効果を確認しました。
 結果は、加湿なしの条件下では吸着能が劣ることが認められます。

 ここでは同一の吸着繊維について、湿度条件の違いが吸着能に影響を及ぼす例を示しましたが、他の調査目的で試験を行う場合は、吸着条件を考慮することで吸着繊維の特性を把握することができると考えます。