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トップ > ニュース > 学会発表など > 学会参加報告 第28回環境化学討論会

学会発表

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第28回環境化学討論会 参加報告
開催期間:2019年6月12日-14日
開催地:埼玉会館(埼玉県さいたま市)

<当社の研究成果発表内容>
 https://www.shimadzu-techno.co.jp/news/news190515.html
<第28回環境化学討論会の情報>
 http://www.j-ec.or.jp/conference/28th/index.html

 6月12日〜14日、埼玉会館において第28回環境化学討論会
 (主催:一般社団法人日本環境化学会)が開催されました。
第28回環境化学討論会 会場
 当社は連名を含み、10題の研究成果を発表しました。
 討論会の概要や主な研究報告、講演の内容などをレポートします。


 参加者約550名、総発表演題数は321題(口頭発表;156題、ポスター発表;165題)でした。 今回は、ダイオキシン類対策特別措置法の制定から20年を記念して、「温故知新!その時、地環研はどう対応したのか〜ダイ特法制定から20年〜」と題した特別講演が実施されました。
 ダイオキシン類問題に最前線で対応してきた地方環境研究所の先生方から、ダイオキシン類測定の立ち上げや、苦労話、情報共有・学会関係者(産・学・官)との連携などの当時の対応についての紹介がありました。
 討論会参加者らの今後の様々な環境問題に対する研究や政策に生かすことができるような内容となっていました。

<主な発表内容>
 対象物質としては、既存の化学物質では、PCB・POPs関係や臭素系難燃材、有機フッ素化合物等の有機ハロゲン化合物の発表が多く(全体の4分の1以上)、炭化水素・PAH、農薬、VOC、PPCPs、紫外線吸収剤、生理活性物質、界面活性剤、プラスチック、化成品・添加剤・可塑剤、たばこ、大気浮遊粉じん・PM2.5、重金属・微量元素、放射性物質など、多くの対象物質について発表がありました。

 特に、2017年にPOPs条約の附属書に追加された短鎖塩素化パラフィン(SCCP)などの塩素化パラフィンに関する研究の発表数が増えており、関心の高まりが感じられました。


 発表内容(テーマ)としては分析技術(網羅分析・機器分析・サンプリング・前処理)に関するものが全体の約3分の1を占め、環境レベル(水圏)に関するものも例年よりも発表数が増えていました。
  具体的な発表の中では、リン系難燃剤、マイクロプラスチック、ネオニコチノイド系農薬、パッシブサンプリング、網羅分析などがキーワードとして挙げられていました。

討論会の様子(一般発表)
討論会の様子
(一般発表)
 特に、近年問題になっているマイクロプラスチックに関する研究の発表数が増えており、プラスチック問題への関心が非常に高いことが伺えました。
<その他の企画内容>
 主な企画としては、受賞講演(4名)、英語セッション(今年は優秀発表賞を拡大したため英語の発表セッションも増えて3日間フルに占有)、自由集会(3テーマ)、交流会(鉄道博物館の貸し切り見学)、企業展示、ランチョンセミナー、高校生シンポジウム(高校環境化学賞の受賞校を中心に発表とフリーディスカッション)、環境化学賞授賞式、ハイライトセッションなど盛りだくさんの企画がありました。

 受賞講演の中で印象に残っているのは、環境分析に関する知識と経験を自由に交流する場、失敗談・失敗データベースを望む声が多い事、つまり「失敗学」の重要性です。
討論会の様子(ハイライトセッション)
討論会の様子
(ハイライトセッション)
 日本環境化学会は、環境と化学物質との関わりについての情報交換と普及および学問、技術の進歩発展を目的とし、機関誌 [環境化学] の発行、講演会の開催、研究発表の場としての環境化学討論会の開催を行い、産学官のバランスの取れた活発な活動を行っています。

 当社はこの討論会に毎年、複数題の研究発表を行っています。
 来年は大阪の千里ライフサイエンスセンターで2020年6月24-26日に開催されます。国内外の研究者とのネットワークも多数構築でき、最前線の研究活動や情報交換を行うことができる場となっています。 実行委員として運営側に関わるものも多く、今後も本学会への参加を通じて、環境化学研究のさらなる活性化を目指して分析機関の一員として、研究・分析技術支援を継続し、社会貢献していきたいと考えています。

 (写真 : 国見祐治)
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