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合弁会社のパートナー“UL”ってどんな会社?
合弁会社のパートナー“UL”ってどんな会社?
第一話 ULの起源はシカゴ万国博覧会!? 2014年6月16日更新
第ニ話 安心と信頼をもたらすULのサービス 2014年7月15日更新
第三話 広がり続けるULの世界 2014年8月21日更新


  安心と信頼をもたらすULのサービス

 前回ご紹介したULの歴史に続き、今回は、より安全・安心な世界を目指して(Working for a safer world)というミッションの下で、ULが展開しているサービスをご紹介いたします。

 まず、読者の皆様は、これらのマークをご覧になられたことがありますでしょうか。これは、ULが提供する認証マーク、つまり製品の安全の証です。




 ULマークは、米国の労働安全衛生法(OSHA)や、州・自治体などの各種安全規制への適合のため、また、製品購入などの条件としての認証要求に応えるために、北米で広く利用されています。消費者にとって、これらのマークはその製品が高度な安全基準に基づき試験され、適合性が証明されているという安心感と信頼感をもたらすものであり、製造者様にとっては、米国全土に販売網を広げる近道という価値を発揮するものです。

 ULは、UL安全規格に沿って製品を試験し、適合が認められたものにULマークを発行します。また、日本であれば、電気用品安全法に基づくPSEマーク( )などというように、世界各国・地域に定められた規制や規格に対しても、世界40カ国に所在する150以上の事業所から成るグローバルネットワークを活用して、各国・地域の安全認証を提供しています。

太陽電池パネルの評価風景

 また、製品安全だけでなく、EMC(電磁環境両立性)や無線、エネルギー効率といった様々な観点でも試験を行い、認証の取得を支援しています。
 EMCとは、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
 電子機器には、その機器がノイズ源となって他の電子機器に影響を与える可能性と、周囲の電子機器が発生するノイズの影響を受ける可能性の二面性があります。
 EMCは、電子製品が周辺機器に対して、動作を妨害するような電磁妨害波を与えず、かつ、その機器自体が電磁環境の妨害に耐えて正常に機能することの能力を指します。

 ULは、VCCIやEN、FCCなど、各国の法律または自主規制に従ったEMC試験サービスを提供しています。
 また、例えば携帯電話などの人体近傍で使用される無線機器に対して、電磁波エネルギーの人体への比吸収率を測定するSAR試験や、BluetoothやQi(チー)などのロゴ認証取得支援も行っています。

EMC試験設備

 ULの対象製品は、設立当初から取り扱っている絶縁材料・配線から、現代の生活を支える各種IT・AV製品や医療機器、さらに次世代モバイル機器並びにエネルギー関連製品など、時代のニーズに呼応して、拡大し続けています。
 例えば、今このコラムをお読みいただいているパソコンやその電源アダプタも、裏返して見ていただければ、もしかするとULマークが見つかるかもしれません。
 そんな身の回りの製品から、過去には、あの有名なカナダのサーカスパフォーマンス集団、シルク・ド・ソレイユの舞台に対しても安全試験を行ったことをお伝えすれば、それがどれだけ広範囲に及ぶかをお分かりいただけるでしょう。


 近年は、製品が安全であることに加えて、いかに環境に配慮しているかといった点にも期待が高まっています。
 そんな環境配慮製品に対しては、環境規格に基づく試験・認証に、性能検証、そしてEPEATRと呼ばれる環境アセスメントツールに基づく試験と製品登録などのサービスも行っています。
 また、島津テクノリサーチとUL Japanとの新合弁事業であるUL島津ラボラトリーにより、室内空気質(Indoor Air Quality)の分析試験に基づくGREENGUARD認証も提供しており、時代に伴った変化は取り扱い製品だけでなく、提供するサービスにも同様に見られます。

 このように技術の進歩と求められる要件が拡大する中、ULは規制や規格に対する情報提供の面でもお客様を支援しています。
 安全規制に関する調査や技術相談、セミナーなど案件毎にご提供するものから、オンラインツールによる情報提供まで多岐にわたります。

 オンラインツールとしては、UL認証製品が全て掲載された認証製品ディレクトリー(Online Certification Directory)、並びに、プラスチックをはじめとする材料のデータシートや、ULイエローカード情報(UL認証情報)を閲覧できるPROSPECTORR(プロスペクター、www.ulprospector.com/ja)を提供しています。
 PROSPECTORRは、材料メーカー様には情報管理の簡略化と情報発信、製品メーカー様には材料検索を行う際の有効なツールとなっています。
 様々な製品に対し、試験・認証、検査・検証、情報提供など、その時代のニーズに応じたサービスを提供することで、ULはいつの時代も安全なものづくりに寄与してきました。

 次回は、ULがこれらのサービス以外に行っているミッションに導かれた活動をご紹介いたします。



第三話 広がり続けるULの世界 へ