概要


セルロースナノファイバーの評価
概要
セルロースナノファイバー
Cellulose Nanofibers:CNF
Cellulose Nanofibers:CNF
セルロースナノファイバーは軽い、強い、硬いといった物理的な特徴を有する高機能素材です。強化・軽量化された複合材料として自動車部材に用いることにより燃費改善が望めるなど、環境にも配慮した材料として注目されています。
当社では、 CNFの性質を知るための、CNFの形状、化学構造、分散性などの物性評価に加え、 CNF複合材料の品質評価として、熱特性評価、材料強度試験などを行っています。
CNF関連の製造や開発に携わるお客様のご要望にお応えできるよう、下記の評価項目をご紹介します。
なお、その他の項目も対応させていただきますのでお気軽にご相談ください。
分析・試験項目
項目 | 測定内容 | 装置 | ポイント | |||
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材料強度 機械特性 |
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精密万能試験機 | CNFの添加による樹脂材料の曲げ強度、曲げ弾性率の向上を確認できます。 | |||
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高速引張試験機 | CNF添加による樹脂材料の強度の変化や、広範囲な引張速度での引張強度試験が可能です。 | ||||
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高速衝撃試験機 | 混練する樹脂材料の違いによる衝撃試験時の破断の評価ができます。 | ||||
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Aramis3Dカメラ DIC解析(デジタル画像相関法) |
複合材料の引張、圧縮、曲げ試験時の応力集中部の特定やひずみ分布の特定ができます。 | ||||
観察 |
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3D測定レーザー顕微鏡 走査型プローブ顕微鏡(SPM) |
形状や大きさを制御することが複合材料の機械特性向上の鍵です。 | |||
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マイクロフォーカス X線CTシステム |
CNFが樹脂中に解繊せず、塊状に存在するかどうかの分散性を非破壊で観察できます。装置内で複合材料の機械試験をしながら、破壊の様子を観察できます。 | ||||
化学構造 |
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フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR) | 透明性や分散性など様々な特性を与えるための表面改質の有無とその種類を調べます。 | |||
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高速液体クロマトグラフ(HPLC) | 構成糖成分分析により、糖組成を明確にし、CNF中セルロース純度の測定を行います。 | ||||
原料評価 |
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ICP発光分光分析装置(ICP-OES) ICP質量分析装置(ICP-MS) |
添加された金属や原材料に含有される元素の種類や量を把握し、品質管理に役立てます。 | |||
エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX) | ||||||
走査型電子顕微鏡(SEM-EDS) | ||||||
分散性評価 |
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紫外可視分光光度計(UV-VIS) | 添加された金属や原材料に含有される元素の種類や量を把握し、品質管理に役立てます。 | |||
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粒子径分布測定装置(SALD) | CNF水分散液の透過率を測定することにより、CNFの分散性や透過性を評価できます。 | ||||
熱特性 |
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示差熱・熱重量同時測定装置(TG-DTA) | 熱安定性を評価するために、耐熱性の指標となる分解開始温度の違いを調べます。 | |||
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示差走査熱量計(DSC) | 融解熱量を測定することにより、熱可塑性樹脂中のCNF含有量の違いを調べることができます。 |
20201105
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