概要


環境負荷物質に対する元素スクリーニング分析
概要
製品づくりの現場では、業界ごとに環境負荷物質をリスト化し使用を制限する取り組みが進められていますが、年々制限が強化され、管理コストも増大しています。
ここでは、低コストで多くの使用制限物質を同時に評価する元素スクリーニング分析を紹介します。
特長・用途
元素スクリーニング分析では、製品・部材の元素の含有量を測定し、使用制限物質の濃度に換算して、規制値と比較します。
RoHS指令(電気電子機器)、ELV指令/GADSL(自動車)、REACH等の使用制限物質リストや、有機フッ素化合物(PFAS)・臭素系難燃剤等の簡易判定に有効です(C, H, N, Oのみで構成される使用制限物質については対象外)。
分析・試験装置

エネルギー分散型蛍光X線分析装置

燃焼イオンクロマト分析システム
分析・試験事例
プラスチック製品2種(バージン材・再生材)の元素スクリーニング分析
(報告例)
測定元素 | 含有量(mg/kg) | |
---|---|---|
バージン材 | 再生材 | |
F | <10 | 11 |
Cl | <10 | 730 |
As | <1.0 | 4.5 |
Br | <10 | 47 |
Mo | <1.0 | 1.0 |
Cd | <1.0 | 1.2 |
Pb | <1.0 | 10 |
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F, Brの結果を、使用制限物質 (PFOA※1, PBB※2)に換算する と・・・ |
使用制限 物質 |
換算結果(mg/kg) | |
---|---|---|
バージン材 | 再生材 | |
PFOA※1 | <15 | 16 |
PBB※2 | <13 | 62 |
※1 パーフルオロオクタン酸 C8HF15O2
※2 一例としてヘキサブロモビフェニル C12H4Br6
より高感度・高精度で元素定量分析を行うICP-MS分析や、使用制限物質の個別分析についても、お問い合わせ
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2024.06.25 248
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