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メタボロミクスLC-MS/MSメソッドパッケージ短鎖脂肪酸

概要

「脳腸相関」という言葉が示すように、腸は第二の脳といわれ、情動や生理機能等双方向に影響を及ぼしあっており、腸内細菌叢(腸内フローラ)は重要な役割を担っています。
近年、さまざまな疾患と腸内細菌叢との関連が研究されており特に腸内細菌叢から産生される短鎖脂肪酸及び有機酸は、肥満・糖尿病等の生活習慣病との関連が報告されています。
当社では、島津製作所の「LC/MS/MSメソッドパッケージ 短鎖脂肪酸」を導入し、短鎖脂肪酸(C2~C5)や中心代謝経路に関連する有機酸の一斉分析を行っています。
腸内細菌叢から産生される短鎖脂肪酸をはじめ、血液などの生体試料に対応可能です。

対象化合物

  • 分類 化合物名
    短鎖脂肪酸 酢酸
    プロピオン酸
    酪酸
    イソ酪酸
    吉草酸
    イソ吉草酸
  • 分類 化合物名
    有機酸 2-オキソ酪酸
    2-ヒドロキシ
    グルタル酸
    α-ケトグルタル酸
    β-ヒドロキシ酪酸
    イソクエン酸
    オキサロ酢酸
  • 分類 化合物名
    有機酸 クエン酸
    グリオキシル酸
    グリコール酸
    コハク酸
    乳酸
    ピルビン酸
  • 分類 化合物名
    有機酸 フマル酸
    マレイン酸
    マロン酸
    リンゴ酸

分析・試験方法

3-ニトロフェニルヒドラジンによる誘導体化を行います。
 

3-ニトロフェニルヒドラジンによる誘導体化

分析・試験事例

クロマトグラム例

SPFマウスと抗生剤投与マウス糞便試料における短鎖脂肪酸および有機酸(3-NPH誘導体化物)のMRMクロマトグラム 提供(株)島津製作所

図:SPFマウスと抗生剤投与マウス糞便試料における短鎖脂肪酸および有機酸(3-NPH誘導体化物)の   
  MRMクロマトグラム 提供(株)島津製作所

図:SPFマウスと抗生剤投与マウス糞便試料中の短鎖脂肪酸(6成分)と有機酸(4成分)の糞便重量あたりの比較(縦軸:nmol/mg)   提供(株)島津製作所

図:SPFマウスと抗生剤投与マウス糞便試料中の短鎖脂肪酸(6成分)と有機酸(4成分)の糞便重量あたりの比較(縦軸:nmol/mg) 提供(株)島津製作所

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