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PCB分析
低濃度PCB廃棄物に関する測定
 PCB廃棄物は、PCB濃度が5000mg/kg(ppm)を超える高濃度PCB廃棄物と5000mg/kg(ppm)以下の低濃度PCB廃棄物に分類されます。両者は処理できる施設が異なり、低濃度PCB廃棄物は、低濃度PCB廃棄物の無害化処理認定施設での処理が必要となります。処理するためには、あらかじめ PCB 含有量を測定し、上限濃度以下であることを明らかにしておく必要があります。
 当社では、PCB廃棄物分析の豊富な実績と高度な技術を有しています。 特に低濃度PCB廃棄物としての廃塗膜中PCB分析や感圧複写紙(ノンカーボン紙)中のPCB分析については いち早く測定法の開発に取り組み、実績も豊富です。

PCB廃棄物等については「PCB廃棄物の処理に伴う分析」もご覧ください。
■低濃度PCB廃棄物とは
 平成25年2月、環境省HPで「低濃度PCB廃棄物の処理に関するガイドライン−焼却処理編―」(平成25年2月改訂版)が公表されました。
 http://www.env.go.jp/recycle/poly/manual/guideline_haidenki.pdf [環境省HPへ]

 その内容は、低濃度PCB廃棄物の安全かつ確実な無害化を進めるため、廃棄物の処理及び清掃に関する法律その他の関係法令に定められている焼却処理に係る基準等の遵守に関する事項の他、処分状況や維持管理の状況に関する情報公開の方法に関する事項などを具体的に示したものです。
 低濃度PCB廃棄物とは、次の3種類(1)低濃度PCB廃油、(2)低濃度PCB汚染物、(3)低濃度PCB処理物を指し、PCB濃度が5000mg/kg(ppm)以下のものを指します。現在、PCBを絶縁油として使用した電気機器等の保管や廃棄物処理を行う過程で発生した汚泥、ウエス(雑巾)、活性炭、防護服等の二次汚染物が相当量発生し保管されています。
 この他、PCBを熱媒体、潤滑油、可塑剤、塗料等に使用した製品が廃棄物になったもののうち、比較的濃度が低いものが相当量存在していることが判明しています。
 低濃度PCB廃棄物としては具体的に表1に示す汚染物などが該当します。

 平成31年3月に環境省から「低濃度 ポリ塩化ビフェニル汚染物の該当性判断基準 について(通知)」(平成31年3月28日、環循規発第1903283号、環循施発第 1903281号)が発出されました。
 これは、低濃度PCB汚染物の判断基準を通知したものです。塗膜くず等PCBを含有する廃棄物であり、PCBを含む油が自由液として存在しない(油が液体状態として確認できない)場合に関しては、PCB含有濃度が 0.5mg/kg以下となる場合は、低濃度PCB汚染物に該当しない旨が記載されています。
 http://www.env.go.jp/recycle/1903283.pdf [環境省HPへ]

表1 低濃度PCB廃棄物の区分
  低濃度PCB廃棄物
I 微量PCB汚染廃電気機器等 II 低濃度PCB含有廃棄物
(1)低濃度PCB廃油
微量PCB汚染絶縁油
(電気機器又は OFケーブルに使用された絶縁油であって微量のPCBに汚染されたもの)
低濃度PCB含有廃油
(PCB濃度が 5,000mg/kg 以下の廃油等)
(主として液状物)
(2)低濃度PCB汚染物
微量PCB汚染物
(微量PCB汚染絶縁油によって汚染されたもの)
 低濃度 PCB 含有汚染物※
・PCB濃度が5,000mg/kg以下の汚泥、紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック類
・金属くず、陶磁器くず、コンクリート破片等の不要物(金属くず等)に付着したもののPCB濃度が 5,000mg/kg以下のもの
(主として固形物)
(3)低濃度PCB処理物
微量PCB処理物
((1)イ、(2)イを処分するために処理したもの)
低濃度PCB含有処理物
(PCB廃棄物を処分するために処理したものであって、PCB濃度が5,000mg/kg 以下のもの(金属くず等は付着物のPCB濃度)
※低濃度PCB汚染物の該当性判断基準については、「低濃度ポリ塩化ビフェニル汚染物の該当性判断基準について(通知)」
 (平成31年3月28日、環循規発第1903283号、環循施発第1903281号)を参照。


■低濃度PCB廃棄物の処理期限について
 「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理推進に関する特別措置法」が平成28年5月2日に改正され、法に基づく国のポリ塩化ビフェニル廃棄物処理本計画が平成28年7月26日に閣議決定されました。改正により、保管事業者は低濃度PCB廃棄物について、平成39年3月31日までに処分委託を行わなければならないとされました。

■低濃度PCB廃棄物の測定方法
 低濃度PCB廃棄物の処理にあたり、排出事業者は、事前に低濃度PCB廃棄物中のPCB濃度等を確認することが必要です。 環境省からは、「低濃度PCB廃棄物の処理に関するガイドライン−焼却処理編―」と同時に測定方法「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第1版)」(2013年2月)が示されました。 その後、2014年9月に分析精度管理に関する特記事項が追加されるとともに、塗膜くず(廃塗膜)が追加された第2版が示されました。その後、2017年4月に廃感圧紙が追加された第3版が示されました。
  「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第3版)」
    http://www.env.go.jp/recycle/poly/manual/lc_mathod_v3rev.pdf [環境省HPへ]

 対象となる試料および試験方法は、以下の通りです。
 
  1. 紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック類(合成樹脂くず、合成ゴムくず等)(含有量試験)
  2. 廃活性炭(含有量試験)
  3. 汚泥(含有量試験)
  4. 廃プラスチック類 (表面拭き取り試験)
  5. 金属くず(表面拭き取り試験)
  6. 金属くず(表面抽出試験)
  7. コンクリートくず(表面抽出試験)
  8. 塗膜くず(含有試験)
  9. 廃感圧紙(含有量試験)

一例として、1.紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック類(合成樹脂くず、合成ゴムくず等)(含有量試験)のフローを 図1に示します。
 
  図1 紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック類(合成樹脂くず、合成ゴムくず等)(含有量試験)のフロー

なお、「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理推進に関する特別措置法」の改正に伴い、平成28年7月29日に施行令等の改正が行われ、高濃度PCB廃棄物に係るPCBを含む油の検定方法※1及び、その他の高濃度PCB廃棄物の検定方法※2が示されています。また、平成31年3月に環境省から低濃度PCB汚染物の分析方法※3が示されています(一部の分析方法は現時点では準用となり、今後検討予定)。当社は、これらの方法にも対応しています。

※1:ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法施行規則第三条及び第六条の規定に基づき環境大臣が定める方法 (平成28年7月 環境省告示第74号)
※2:ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法施行規則第四条第二項及び第七条第二項の規定に基づき環境大臣が定める方法(平成28年7月 環境省告示第75号)
※3:「低濃度ポリ塩化ビフェニル汚染物の該当性判断基準について(通知)」(平成31年3月28日 環循規発第1903283号、環循施発第1903281号)

■研究実績
 PCBに関する測定分析技術を活かし、低濃度PCB廃棄物の測定法開発に取り組んでいます。
 その内容を以下の通り発表しました。
1. 廃塗膜中PCB分析方法の開発についての発表
  岩田直樹,林篤宏,井上毅, 高菅卓三(島津テクノリサーチ),野馬幸生(福岡女子大学)
     「低濃度PCB廃棄物としての廃塗膜中PCB分析方法の開発」 第22 回環境化学討論会(東京;2013)
 発表要旨はこちらへ >>
2.   感圧複写紙(ノンカーボン紙)の測定方法についての発表
  (「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法」で現時点対応できていない、 感圧複写紙(ノンカーボン紙)の測定に関して検討を実施した所、「代表性を保った採取」と、 「マイクロカプセルを壊すための試料下処理」が重要であること等が明らかとなりました。)
  岩田直樹,林篤宏,井上毅, 高菅卓三(島津テクノリサーチ)
     「低濃度PCB 含有廃棄物の測定に関する検討」第23 回環境化学討論会(京都;2014)
 発表要旨はこちらへ >>
  岩田直樹,林篤宏,井上毅, 高菅卓三(島津テクノリサーチ)
     「低濃度PCB廃棄物としての廃感圧複写紙(ノンカーボン紙)中PCB分析方法の検討」第25 回環境化学討論会(新潟;2016)
 発表要旨はこちらへ >>
  岩田 直樹,林 篤宏,井上 毅 ,高菅 卓三(島津テクノリサーチ) ,野馬 幸生(元福岡女子大学)
     「低濃度PCB廃棄物としての廃感圧複写紙(ノンカーボン紙)中PCB分析方法の検討 第二報」第26回環境化学討論会(静岡;2017)
 発表要旨はこちらへ >>
 当社は、測定方法策定ワーキングにも参画しており、いち早く分析体制を確立しています。 納期や価格、ご依頼方法については、お気軽にお問い合わせください。

 その他のPCB分析については、「PCBの分析について
 有機顔料中に副生するPCBの測定については、「有機顔料中のPCB分析
 橋梁等の塗膜くず(廃塗膜)中のPCB分析については、「橋梁等の塗膜くず(廃塗膜)中のPCB分析
 もご覧ください。

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