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喫煙後の呼気のにおい評価

2012年09月24日更新

概要

 GC-MSやにおい識別装置を用いて行った、喫煙後の呼気のにおい評価を紹介します。

試料

 表1に示す被験者の喫煙後の呼気を、経過時間ごとにポリエチレンテレフタレート製(PET製)バッグに採取しました。
 試料採取は、「喫煙前」、「喫煙直後」、「喫煙3分後」、「喫煙5分後」、「喫煙10分後」、「喫煙20分後」、「喫煙30分後」で行いました。

表1. 試験情報

被験者 30代 男性
タバコ
A社製 タール14mg
  ニコチン0.6mg
 表1に示す被験者の喫煙後の呼気を、経過時間ごとにポリエチレンテレフタレート製(PET製)バッグに採取しました。
 試料採取は、「喫煙前」、「喫煙直後」、「喫煙3分後」、「喫煙5分後」、「喫煙10分後」、「喫煙20分後」、「喫煙30分後」で行いました。

表1. 試験情報

被験者 30代 男性
タバコ
A社製 タール14mg
  ニコチン0.6mg

分析・試験結果

■GC-MSによる、タバコ臭の指標物質の濃度変化

 タバコ臭の指標物質として「3-エテニルピリジン」を用い、喫煙後の経過時間による濃度変化をGC-MSにより測定しました。 「3-エテニルピリジン」の構造とクロマトグラムを図1に、経過時間ごとの呼気中対象成分の存在量の変化を図2に示します。

ec_1
ec_1
ec_2

図1 3-エテニルピリジンとそのクロマトグラム

図2 3-エテニルピリジンの存在量の変化

 喫煙後の呼気中の3-エテニルピリジンの濃度変化を測定した結果、その濃度は、喫煙3分後には喫煙直後の30%程度に、喫煙5分後では8%程度まで低下していました。

■におい識別装置を用いた評価

 次に、におい識別装置(島津製作所製FF-2020Sシステム)により、喫煙前後における呼気(上記と同試料ガス)のにおい強度(臭気指数相当値)及びにおい質の変化を比較しました。その結果を図3及び図4に示します。

ec_3

図3 臭気指数相当値

ec_4

図4 喫煙前後のにおい質に対する類似度

 におい識別装置による測定の結果、喫煙後の呼気のにおいの強さが経過時間ごとに低下している様子が確認できました。またセンサの出力値から、喫煙前後の呼気のにおい質と経過時間ごとのにおい質を比較したところ、経過時間ごとにタバコのにおい質が薄れ、喫煙前の被験者の呼気(口臭)のにおい質に近づいていく様子が確認できました。

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