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鉱物(マンガン団塊)のマッピング測定

2012年11月19日更新

概要

 エネルギー分散型微小部蛍光X線分析装置μEDXによる元素マッピングでは、元素を指定し、多元素を同時にマッピング測定することが可能です。X線強度の分布、または膜厚、組成の分布表示を行うことができます。
 ここでは鉱物(マンガン団塊)のマッピング測定を行った事例を紹介します。

試料

 沖縄県読谷村沖の海底から採取されたマンガン団塊

マンガン

分析・試験結果

 試料を切断、包埋、研磨の後、主成分のFe(図1)とMn(図2)のマッピング測定を行いました。
 また、図3にFeとMnの重ね合わせ表示を示します。
 年輪構造はFeとMnによる組成の違いによるものと推察されます。

マンガン

図1 FeKβ像

マンガン

図2 MnKα像

マンガン

図3 重ね合わせ表示

 

測定ステップ;50[μm/step]
測定点数;288×248
計数時間;0.1[sec/step]
データサイズ;14.4×12.4[mm]

関連情報