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尿中の微量金属(白金)のICP-MSによる測定
■はじめに
 近年、高濃度に生理活性物質を含んだ医薬品を取り扱う医療従事者への暴露が懸念されています。金属錯体を含む医薬品の暴露量をモニターするためには、尿や血液中の微量濃度レベルの金属元素を正確に測定することが重要です。
 今回は白金錯体を主成分とする抗がん剤中の白金に注目し、ICP質量分析法により、尿中の白金濃度をpptレベルで測定した事例を紹介します。
■尿中の白金分析
 尿試料の一定量を分取、白金標準溶液を添加、酸溶液で希釈定容し、ICP質量分析装置に直接導入して、回収率を求めました。
 さらに再現性と下限値を確認しました。

  表1 回収率   表2 再現性と下限値
 
試料 白金濃度(ppt) 回収率(%)
白金無添加尿試料 N.D.
白金10ppt添加試料 9.6 96

 
試料 白金濃度(ppt)
白金10ppt添加-1 9.4
白金10ppt添加-2 9.4
白金10ppt添加-3 9.6
白金10ppt添加-4 9.6
白金10ppt添加-5 9.7
平均値 9.6
標準偏差(SD) 0.14
CV(%) 1.5
検出限界(3×SD) 0.4
定量下限(10×SD) 1.4