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食品中の異物分析

2012年12月17日更新

試料

 ハムに付着した金属様異物
 μEDXでは、大気中で測定を行いますので、試料はそのまま試料台に載せます。

写真1 ハム上の異物(青色丸部)

写真1 ハム上の異物(青色丸部)

分析・試験装置

エネルギー分散型微小部蛍光X線分析装置μEDX-1200

分析・試験方法

装置

 CCDカメラで観察しながら異物に焦点を合わせてX線を照射し、
測定を行いました。
 また、青で示す範囲について、ステージを XY方向に走査する
ことにより、マッピング測定を行い、同時に透過像も取得しました。

分析・試験結果

(1)外観観察

写真2 CCDカメラ像

写真2 CCDカメラ像

(2)定性分析

 検出された元素の推定定量分析を行った結果、異物はステンレス鋼と考えられます。

図1 定性分析結果

図1 定性分析結果

表1 推定定量結果

Fe 70.5%
Cr 20.6%
Ni 6.8%
Mn 1.2%
Cu 0.56%
Mo 0.34%

(3)マッピング

 主成分のFeのマッピングを行いました。また、マッピング測定と同時に透過像の撮像も行うことが可能です。

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