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トップ > 技術情報 > 環境汚染物質 > LC-MS-MSによる有機ヒ素化合物の形態別分析
ヒ素化合物の形態別分析
■はじめに
 近年、半世紀以上も前に旧日本軍により、全国各地に埋設された化学兵器によるとみられる環境汚染問題がクローズアップされております。 有機ヒ素化合物に関する調査では、まず、環境汚染スクリーニング法として、総ヒ素量を吸光光度法や元素分析により測定・評価します。
 次に、ヒ素化合物が化学兵器由来物質か否かを判定するためには、原体およびその分解代謝物の有機ヒ素化合物を形態別に分析する必要があります。 有機ヒ素化合物の中には、天然には存在せず、人為的に作られた化合物があります。これらの化合物が検出されれば、化学兵器由来の可能性があります。
 当社では、LC-MS/MSやHPLC-ICP/MSなどの『複合分析機器』を採用することにより、これら微量のヒ素化合物を形態別に分離分析することが可能です。
■主な関連ヒ素化合物の紹介
主なヒ素化合物

■項目別分析方法
項 目 分析方法
1 総ヒ素濃度 ICP/MS
2 無機ヒ素(3価) HPLC-ICP/MS
3 無機ヒ素(5価)
4 アルセノベタイン(AsB)
5 メチルアルソン酸(MAA)
6 ジメチルアルシン酸(DMAA)
7 フェニルアルソン酸(PAA) LC-MS/MS
8 メチルフェニルアルシン酸(MPAA)
9 ジフェニルアルシン酸(DPAA)
10 トリフェニルアルシン(TPA)
11 トリフェニルアルシンオキサイド(TPAO)

■有機ヒ素化合物の分析事例
LC-MS/MSを用い、天然には存在しない有機ヒ素化合物、PAA(フェニルアルソン酸)、MPAA(メチルフェニルアルシン酸)、
DPAA(ジフェニルアルシン酸)、を高感度分析した事例です。


LC-MS/MSクロマトグラム例

注意事項

1)ヒ素化合物の分析は、事前に仕様の詳細な打合せを行うことが大切です。
2)水試料はガラス瓶へ満杯に採取し、密閉の上、冷蔵にてお送りください。
※土壌やその他の試料および、上記以外の有機ヒ素化合物の分析につきましても、別途ご相談ください