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ヒ素化合物の形態別分析
■はじめに
 ヒ素は自然界においてAs(III)およびAs(V)の形態で主に存在しています。このほかに生物体内の代謝によりメチル化されたメチルアルソン酸(MMAA)、ジメチルアルシン酸(DMMA)、テトラメチルアルソニウム(TeMA)、アルセノベタイン(AB)およびAs糖類などの有機ヒ素化合物の存在が認められています。その中で、人体に対する毒情が問題とされているのはAs(III)であり、有機ヒ素化合物およびAs(V)は人体に対する毒性が低いため、毒性の異なる化学形態別の分析が重要になります。
  今回は、HPLC-ICP/MSによるヒ素(As)化合物の形態別分析事例を紹介します。


ヒ素の構造

■項目別分析方法
項 目 分析方法
1 総ヒ素濃度 ICP/MS
2 無機ヒ素(3価) HPLC-ICP/MS
3 無機ヒ素(5価)
4 アルセノベタイン(AsB)
5 メチルアルソン酸(MAA)
6 ジメチルアルシン酸(DMAA)
7 フェニルアルソン酸(PAA) LC-MS/MS
8 メチルフェニルアルシン酸(MPAA)
9 ジフェニルアルシン酸(DPAA)
10 トリフェニルアルシン(TPA)
11 トリフェニルアルシンオキサイド(TPAO)
 
■形態別ヒ素化合物の分析事例
 HPLC-ICP/MSによる形態別ヒ素分析を行いました。
 地下水の分析事例を示します。
地下水中の形態別ヒ素クロマトグラム

地下水 クロマトグラム

 
表 地下水中のヒ素
  As(V) As(III)
地下水 99 18
単位 μg/L(ppb)
 
HPLC-ICP/MSの測定では、無機ヒ素化合物だけではなく、有機ヒ素化合物の定量分析も可能です。
また、ヒ素化合物を選択的に高感度測定を行うことが可能です。
地下水中の形態別ヒ素クロマトグラム

標準品の形態別ヒ素クロマトグラム