技術情報
ご依頼の手順 TEL/FAXでのお問合せ メールでのお問合せ 分析依頼票のダウンロード
トップ > 技術情報 > グリーン調達支援 > 樹脂中のハロゲン分析
樹脂中のハロゲン分析
■はじめに
 近年、環境負荷低減の観点からハロゲンフリーの代替品への移行が推進されているなか、電子・電子機器やその付属製品中に用いられている塩素や臭素などのハロゲン元素の含有量情報の開示の必要性が高まってきています。
 今回は、樹脂中のハロゲン分析法として通常用いられている自動燃焼−イオンクロマトグラフ法と酸素ボンブ燃焼法の分析法の比較、ならびに2法により樹脂中のハロゲンを分析した事例ご紹介します。
■分析法の比較
分析方法 分析条件 特徴
自動燃焼-イオンクロマトグラフ法 必要試料量0.02g
定量下限値 5〜30ppm
・1000℃の高温燃焼
・雰囲気制御により完全燃焼が可
・必要試料量が少量のため、均一試料の精密分析に適
・秤量以降の操作の自動化により人為的なコンタミネーションが低減
酸素ボンブ燃焼法 必要試料量0.2g
定量下限値 50ppm
・必要試料量が多いため、不均一試料の測定に適
・全て手作業のため操作に熟練が必要
■操作ブランクの比較
 酸素ボンブ燃焼法では、ボンブ中にわずかに残留する空気中のN2の燃焼によりNO2-およびNO3-が発生し、臭素と保持時間が近いために臭素の妨害となるケースがあります。
 しかし、自動燃焼-イオンクロマトグラフ法では、燃焼ガスへの置換が良好なため妨害成分の発生因子が少なく、定量下限値の低減が可能です。
操作ブランクの比較
 
■樹脂中のハロゲン分析
 樹脂として臭素系難燃剤を含有している社団法人日本分析化学会 プラスチック認証標準物質(ポリ臭化ジフェニルエーテル成分化学分析用)JSAC0641を用いて臭素を分析しました。
  表 プラスチック認証標準物質の臭素分析結果 (単位:μg/g)

 

臭素
認証値±不確かさ 自動燃焼-
イオンクロマトグラフ法
酸素ボンブ燃焼法
JSAC0641 170±5 173.7 169.6

 自動燃焼-イオンクロマトグラフ法、酸素ボンブ燃焼法ともに認証値に対して良好な結果でした。

当社では、目的に応じた適切な分析法によりハロゲン分析(F-、Cl-、Br-、I-)に対応しています。
樹脂中の硫黄の分析についてもお問合せ下さい。