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化粧品中の有害金属元素の測定
 鉛・ひ素・カドミウムなどの有害金属元素は、RoHS指令、ELV指令、EN71などの規制のほか、 様々な製品において含有量または溶出量の規制があります。
 ここでは化粧品を対象に、鉛・ひ素・カドミウムに加えて、薬事法第42条第2項の規定に基づく化粧品基準(平成12年厚生省告示第331号) で配合禁止成分とされている(ネガティブリスト)、ビスマス・ストロンチウム・セレンを測定した事例を示します。

■分析方法(マイクロウェーブ分解−ICP質量分析)
 試料を酸とともに密閉し、マイクロ波を照射することにより高温高圧状態で分解します。 従来の乾式灰化法では揮散しやすいひ素・セレンなどの元素にも対応できます。 また、ICP質量分析装置では、少量の試料でも感度よく測定できます。
マイクロウェーブ分解装置   ICP質量分析装置
図1 マイクロウェーブ分解装置   図2 ICP質量分析装置
 
■実試料分析
 化粧水、乳液、日焼け止め乳液の3種類の市販品について、6元素同時測定を行った結果、いずれも検出されませんでした。
表1 化粧品中の有害金属6元素測定結果
項目 測定結果(μg/g(ppm))
化粧水 乳液 日焼け止め乳液
ND(<0.5) ND(<1) ND(<1)
ひ素 ND(<0.5) ND(<1) ND(<1)
カドミウム ND(<0.5) ND(<1) ND(<1)
ビスマス ND(<0.5) ND(<1) ND(<1)
ストロンチウム ND(<0.5) ND(<1) ND(<1)
セレン ND(<0.5) ND(<1) ND(<1)
■添加回収試験
 市販品にそれぞれの元素5μg/g相当量を添加し回収率を求めたところ、いずれも良好な結果が得られました。
表2 化粧品中の有害金属6元素添加回収試験
項目 添加回収率(%)
化粧水 乳液 日焼け止め乳液
102.3 101.1 102.7
ひ素 101.2 98.2 97.4
カドミウム 98.0 97.7 103.6
ビスマス 97.7 94.4 97.0
ストロンチウム 103.2 102.6 105.1
セレン 102.8 98.2 101.5