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製品中コチニール色素の分析
 コチニールとは、エンジムシ(中南米原産の昆虫)から得られた、カルミン酸を主成分とする赤色の着色料です。
  食品(清涼飲料水、菓子類、ハム、かまぼこなど)や医薬品、医薬部外品、化粧品(口紅、アイシャドーなど)で使用されているものがあります。また、医薬品などではコチニール色素のほか、カルミン(コチニール色素の化合物)などが使用されているものもあります。
 コチニール色素を含む化粧品の使用や食品の摂取により、アナフィラキシーを引き起こしたと推定される事例が、1960 年代から数にして 20 ほどの論文等で報告されており、急性のアレルギーを発症した場合、呼吸困難などの重篤な症状となる可能性もあるため、2012年5月に消費者庁から注意喚起されました。
 当社ではこの状況に鑑み、文房具製品を対象としたコチニールの分析方法を検討し、感度良い分析方法を開発しました。

名称 CAS-RN
7-β-D-グルコピラノシル-9,10-ジヒドロ-3,5,6,8-テトラヒドロキシ-1-メチル-9,10-ジオキソ-2-アントラセンカルボン酸
(慣用名:カルミン酸、コチニール色素、ナチュラルレッド4など)
1260-17-9
コチニール構造 M.W.=492.39
Log Kow=0.97
(計算値)
■分析方法の概要
 LC/MS/MS法(ESI-negative)
 モニターイオン(m/z):490.9→357.0
 IDL:1.7 ng/mL
 回収率:90〜115%(n=14)
■分析事例
 文房具製品中のコチニール分析のクロマトグラムを示します。


 

図 文房具製品中のコチニール分析結果   図 文房具製品にコチニール標準溶液を添加した際のクロマトグラム