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トップ > ニュース > 学会発表など > 学会参加報告 第27回環境化学討論会

学会発表

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第27回環境化学討論会 参加報告
開催期間:平成30年5月22日-25日
開催地:沖縄県市町村自治会館(那覇市)

<当社の研究成果発表内容>
 https://www.shimadzu-techno.co.jp/news/news180510.html
<第27回環境化学討論会の情報>
 http://www.j-ec.or.jp/conference/27th/index.html

 5月22日〜25日、沖縄県市町村自治会館において第27回環境化学討論会
 (主催:一般社団法人日本環境化学会)が開催されました。
環境化学討論会
 当社は連名を含み、8題の研究成果を発表しました。
 討論会の概要や主な研究報告、講演の内容などをレポートします。


 参加者は約550名、総発表演題数は334題、口頭発表;166題、ポスター発表;168題でした。
 一般発表では日本語の発表の他に、国際セッション(海外招聘含む)も2日間ありました。
夕刻からの自由集会では2日間にわたり計8テーマについて熱いディスカッションがされていました。
 今回は初の沖縄開催であり、一般公開の琉球列島セッション:「琉球列島の自然科学研究と環境化学研究の融合」として沖縄列島に関する研究発表に加え、共催企画で国立環境研究所セッション「東アジアの越境大気汚染 −国立環境研究所辺戸観測ステーションでの成果を中心に−」も催されました。また、「かりゆしウェア」が推奨されており、実行委員スタッフはじめ多くの方が、南国沖縄らしいスタイルで参加をされていました。


風景
<主な発表内容>
 対象物質としては、既存の化学物質では、PCB・POPs関係や臭素系難燃剤、有機フッ素化合物等の有機ハロゲン化合物の発表が多く(全体の4分の1)、炭化水素・PAH、農薬、VOC、PPCPs、紫外線吸収剤、生理活性物質、界面活性剤、プラスチック、化成品・添加剤・可塑剤、たばこ、大気浮遊粉じん・PM2.5、重金属・微量元素、放射性物質など、多くの対象物質について発表がありました。特に、近年問題になっているプラスチック汚染に関する研究の発表数が、9題と増えており、プラスチック汚染問題への関心が増えていることが伺えました。

 テーマとしては分析技術(網羅分析・機器分析・サンプリング・前処理)が全体の3分の1を占め、特に網羅分析に関する発表が多いように感じました。

 具体的な発表の中では各種迅速・簡易分析法、MS分析技術、網羅分析、マイクロプラスチック汚染、海外の重金属、POPs汚染、ネオニコチノイド農薬およびネオニコチノイド代謝物、イヌネコへの影響評価、LC/QTOF-MS用の自動同定・定量データベース開発、毒性影響、疫学調査、リン酸エステル系難燃剤、沖縄におけるPOPs汚染などがキーワードとして挙げられていました。

討論会の様子
討論会の様子
(著者、一般発表)
その他の企画内容>
 主な企画としては、招待講演、受賞講演、琉球列島セッション、自由集会(8テーマ)、企業展示、ランチョンセミナー、高校生シンポジウム、、UNU(国連大学)セッション、高校環境化学賞授賞式、ウェルカムパーティー、交流会など盛りだくさんの企画がありました。

 招待講演は藤井哲朗氏(環境省大臣官房環境保健部環境安全課)が化学物質環境実態調査の概要と今後の展望について講演を行い、分析機関や研究者にとって非常に勉強になる内容でした。
 一般公開の琉球セッション:「琉球列島の自然科学研究と環境化学研究の融合」では、宮城俊彦氏(元沖縄県衛生環境研究所所長)「琉球列島の自然と環境の特徴」、
交流会にて
交流会にて
中野義勝氏(琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設)「サンゴ礁生態系を念頭においた環境化学研究」、国末達也氏(愛媛大学沿岸環境科学研究センター)「沖縄本島における化学物質汚染の現状と課題」、友寄喜貴氏(沖縄県衛生環境研究所)「琉球列島の環境大気」、佐久本浩志氏(沖縄テレビ)「沖縄テレビ 河川環境シリーズ」等の講演が行われ、沖縄県における環境問題の変遷について、非常にわかりやすい内容で、一般聴講者の方も興味深げに聞き入っていました。

 また共催企画として、質量分析インフォマティックス研究会と共催した「環境化学を加速する質量分析インフォマティックス」と国立環境研究所シンポジウム「東アジアの越境大気汚染 −国立環境研究所辺戸岬観測ステーションでの成果を中心に−」が開催されました。両企画共に多くの方が参加され、活発な議論が行われました。国立環境研究所シンポジウムに関しては、実際に越境大気汚染を観測している辺戸岬観測ステーションの見学会もあり、大変有意義な内容でした。
 当社では環境化学討論会に毎年継続して、複数題の研究発表を行っております。
 来年(2019)は埼玉で6月12日〜6月14日に開催されます。国内外の研究者とのネットワークも多数構築でき、最前線の研究活動や情報交換を行うことができる場となっています。 実行委員として運営側に関わるものも多く、今後も本学会への参加を通じて、分析機関の一員として、最前線の研究活動、分析技術支援を通して社会貢献していきたいと考えています。
 (写真 : 国見祐治)
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