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電子機器からの揮発性有機化合物(VOC)放散試験

概要

放散試験チャンバーを用いて、電子機器から放散されるVOCやカルボニル化合物(アルデヒド類)などの化学物質の放散速度を測定します。

法規制・規格

■当社で対応している規格や認証試験(例)

  • JIS C 9913 「電子機器からの揮発性有機化合物(VOC)及びカルボニル化合物放散試験方法ーチャンバー法」
  • JEITA 「PCおよびタブレット端末に関するVOC放散速度指針値」
  • ブルーエンジェル認証試験(プリンター)- ISO/IEC 17025取得
  • GREENGUARD認証試験(UL 2823)- ISO/IEC 17025取得           など

※ その他、自動車内装材VOC試験、家具や建材、GREENGUARD認証試験(UL 2821)にも対応しています。

分析・試験方法

 (1)放散試験チャンバー外観及び仕様

試験室
    内容量:85L、2.1m3、6.12m3の3種類 ※ その他、バッグ法などにも対応しています。

(2)分析方法(例)

 温度や湿度、換気回数等が一定条件にて制御された放散試験チャンバー内に、試料を設置します。試料に通電し(又 運転・稼働させ)、その際にチャンバー内の対象成分を測定、分析することで、実際に試料を使用した際に発生する化学物質の放散速度を算出します。

 [捕集例] 揮発性有機化合物:Tenax捕集管 / カルボニル化合物(アルデヒド類):DNPHカートリッジ

分析・試験項目

測定対象物質について

 代表的な測定対象物質を以下に示します

  • 揮発性有機化合物(VOC):ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレン、p-ジクロロベンゼン、テトラデカン など
  • 総揮発性有機化合物(TVOC)
  • カルボニル化合物(アルデヒド類):ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド など
  • オゾン
  • 微粒子、超微粒子、粉じん など

 その他、ご希望の測定対象物質がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

対象試料

 試料負荷率は一般的に0.01~0.25であり、当社では0.021~1.53m3の容積の試料に対応しています。

<対象試料例>
  • ノートPC(ラップトップ)
  • 液晶ディスプレイデスクトップPC
  • プロジェクター
  • ブルーレイディスクレコーダー
  • 大型液晶テレビ
  • プリンター、複合機(インクジェット方式、レーザー方式)        など
注) 各機種のメーカー・仕様等により条件が異なりますので、事前に確認させていただく必要があります。

特徴・用途

当社の品質管理に対する取り組み

 当社では高精度かつ確実なデータをお客様へご提供するため、以下の取り組みを実施しています。

(1)機器、設備の監視と管理

サンプリングポンプ、分析・測定装置、チャンバーをはじめとするあらゆる設備の使用時及び定期的な監視、チェックを行い、常に最大のパフォーマンスを維持しています。

(2)標準品及び標準溶液の管理

認証標準物質を含む、100種以上の標準品を準備。標準溶液の調製、使用、保管において厳格な管理体制を設けています。

(3)検量線の精度管理(判定基準の設定)

(4)各工程の記録と作業確認を実施

(5)クロスチェック等の外部精度管理に参加

当社の特徴

 当社で様々な規格に基づいて、様々な対象試料の放散試験に対応するため、さらに多くの化合物同定を可能にするよう標準品の追加検討及びより品質の高い結果をご提供するための品質向上に取り組んでいます。

20201211

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