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リピドミクス(脂質分析)

概要

 メタボロミクスの中でも脂質の網羅的解析をリピドミクスといわれます。脂質は生体膜の主要な構成成分であり、エネルギー源となるだけでなく、プロスタグランジンやロイコトリエン等のメディエーターを遊離して、生体防御や神経シグナルとしても重要な役割を担っており、グリセリド、ワックス、リン脂質、糖脂質などに大別されます。
 しかし、構成する脂肪酸の炭素鎖長や不飽和度の違いの組み合わせが多様であるため、同じグループ内の分子群でも、物理化学的性質が大きく異なり、一斉分析による網羅的解析は非常に困難です。そのため、当社では解析目的と対象分子種によってGC-MSとLC-MS/MSを使い分けた網羅的解析を提供しております。

実績

<試験受託業務実績>

  • 培養細胞、組織中リン脂質分子種組成分析
  • 病態組織VS 正常組織 リン脂質分子種組成分析
  • 病態解析を目的とした分泌脂質の構成脂肪酸分析
  • 特定保健用食品申請に関わる生体試料中脂肪酸分析
  • 細菌のPE分子種分析および構成脂肪酸分析

<脂質関連受託メニュー>

生体由来の脂質の組成分析
 ⇒疾患マーカー検索や、病態変化を掴むのに有効な手法

  • 各リン脂質(PC,PE,PI等)、スフィンゴ脂質等の分子種組成分析
  • 脂肪酸分析
    • 遊離脂肪酸組成分析(メチル化後GC or GC-MS分析)
    • 遊離脂肪酸組成分析(LC-MS分析)
    • 構成脂肪酸組成分析(メタノリシス後GC or GC-MS分析)
  • グリセリド(MAG、DAG、TAG)の組成分析

関連情報

20210506