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廃感圧紙(ノンカーボン紙)中のPCB分析

概要

「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課)」に基づく廃感圧紙中の
PCB分析(含有量試験)についてISO/IEC 17025試験所認定を取得しました。

ISO/IEC 17025(国際的試験所認定制度)は、対象試験所等が特定の試験等を実施する能力があることを第三者機関が認定する制度です。試験報告書に記載されたデータの信頼性が確保されます。「公的分析結果」としてご活用いただくことが可能です。

廃感圧紙(ノンカーボン紙)中のPCB分析

 廃感圧紙(ノンカーボン紙)等の低濃度PCB廃棄物については、保管事業者は、2027年3月31日までに処分委託を行う必要があります。
 2017年4月に「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法」(第4版)が公表され廃感圧紙(ノンカーボン紙)の測定方法が示されました。 処理を行うにあたっては、あらかじめこの方法によりPCB含有量を測定しておく必要があります。
 当社は、マニュアルの策定にも参画するなど、廃感圧紙(ノンカーボン紙)中のPCB分析について豊富な実績があります。 調査計画の立案等、廃棄物量の削減を目的とした調査のお手伝いもいたします。
 低濃度PCB廃棄物に関する測定については、「低濃度PCB廃棄物に関する測定」 をご覧ください。

感圧紙(ノンカーボン紙、ノーカーボン紙)、感圧複写紙とは

 PCB入り感圧複写紙は伝票、帳票類として過去に大量に使用され、昭和46年以降その生産、使用が中止されたものの、 保存書類等の形で、かなりの量が事業者のもとに存在していると考えられています。「PCBを含む廃棄物の処理対策について」 (昭和51年:環整19号)において、PCB入りか否か確認されていない感圧複写紙については、昭和47年11月以前に 使用されたもの全てをPCB入りと判定し、保管する旨の通知が出ています。
「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理推進に関する特別措置法」が2016年5月2日に改正され、感圧紙(ノンカーボン紙、ノーカーボン紙) 等の低濃度PCB廃棄物については、保管事業者は、2027年3月31日までに処分委託を行わなければならないとされました。

分析・試験方法

廃感圧紙(ノンカーボン紙)中のPCBの測定方法

 

2017年4月に「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法」(第4版)が公表され廃感圧紙(ノンカーボン紙)の測定方法が示されました。 処理を行うにあたっては、あらかじめこの方法によりPCB含有量を測定しておく必要があります。

(最新版)「低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第5版)」
 http://www.env.go.jp/recycle/poly/manual/teinoudo_ver5.pdf[環境省HPへ]

 感圧紙(ノンカーボン紙)の測定については、「代表性を保った採取」と、「マイクロカプセルを壊すための試料下処理」が必要になるなど、技術と経験が必要です。
 以下に感圧紙のイメージとPCB含有量試験のフロー図を示します。
 当社は、感圧紙(ノンカーボン紙)中PCB分析についてはいち早く測定法の開発に取り組み、マニュアルの策定にも関わっています。
 2017年8月31日、9月1日に環境省主催で「廃感圧紙の分析方法に関する説明会」が開催され、分析試料の採取方法、分析方法、廃感圧紙の処理手続き等が示されました。当社は、本説明会にも参加し、示された方法による対応が可能です。

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図1 感圧紙(ノンカーボン紙)のイメージ

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図2 廃感圧紙(含有量試験)中のPCB測定のフロー

実績

 感圧紙のPCBはマイクロカプセルの中に含まれており、正しい評価を行うためには、高度な分析技術が求められます。 当社では、測定法検討ワーキンググループにも参加し、豊富な実績があります。また、以下に示す研究発表も行っています。

岩田直樹,林篤宏,井上毅, 高菅卓三(島津テクノリサーチ)
「低濃度PCB 含有廃棄物の測定に関する検討」第23 回環境化学討論会(京都;2014)
 発表要旨はこちらへ >>
岩田直樹,林篤宏,井上毅, 高菅卓三(島津テクノリサーチ)
「低濃度PCB廃棄物としての廃感圧複写紙(ノンカーボン紙)中PCB分析方法の検討」第25 回環境化学討論会(新潟;2016)
 発表要旨はこちらへ >>
岩田 直樹,林 篤宏,井上 毅 ,高菅 卓三(島津テクノリサーチ) ,野馬 幸生(元福岡女子大学)
 「低濃度PCB廃棄物としての廃感圧複写紙(ノンカーボン紙)中PCB分析方法の検討 第二報」第26回環境化学討論会(静岡;2017)
 発表要旨はこちらへ >>

当社では、測定方法策定ワーキングにも参画しており、いち早く分析体制を確立しています。納期や価格、ご依頼方法については、お気軽にお問い合わせください。 

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