概要
錠剤に付着した異物(無機物)の分析
2011年07月13日更新
概要
蛍光X線法(EDX)は非破壊で迅速に元素の定性分析ができることから、食品、医薬品、製品の付着物や異物の無機元素の分析に有効です。
また、レーザーラマン分光光度計は、レーザー光により1μm以下のスポットまで絞れるので局在する微小異物を選択的に分析することができます。 EDXとラマン分光法による錠剤表面付着物の分析事例を紹介します。
分析・試験事例
■外観観察
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■蛍光X線(EDX)測定結果
付着物およびブランクを測定し、プロファイルの重ね合わせから、錠剤付着物の主成分はFeであることがわかりました。
■顕微レーザラマン測定結果
付着物を顕微レーザーラマンにより測定した結果、ライブラリー検索によりゲータイトFeO(OH)と推察されました。
以上の結果より、付着物は鉄の酸化物で、オキシ水酸化鉄FeO(OH)などと推察され、鉄錆などが付着した可能性があります。
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