分析・試験事例
ガーゼ付着物の分析
2013年09月20日更新
分析・試験事例
■外観観察
ガーゼに黒色の付着物が見られました。タオルや布巾などにもこのような斑状の黒色付着物は、よく見られます。
このように微量で疎らに存在している状態では、顕微鏡で拡大観察を行っても詳細な構造までは良く解りません。
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分取 |
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そこで一部分取して、サブロー培地にて室温で放置させると菌糸、分生子の成長が確認され、顕微鏡によると、その様子はコウジカビの一種に類似しているように観察されました。
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拡大 |
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■FTIRによる定性分析
培養した黒色付着物からは、セルロース類(-OH, C-O)、ポリアミド類(-NHCO)が推察され、カビの菌糸、分生子を構成するセルロース類とタンパク質に由来すると考えられます。
このことからガーゼの黒色付着物は、コウジカビの一種ではないかと推察されます。
■その他のカビの外観観察
カビは、暮らしの身近なところで発生します。野菜(ピーマン、トマト)、アルミサッシに発生したカビの顕微鏡写真を示します。
●ピーマンに確認されたカビ | ||||||
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分取、染色後 |
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●トマトに確認されたカビ | ||||||
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拡大 |
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拡大 |
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