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湿式、乾式法での米粉の粒度分布測定

2012年11月14日更新

概要

 粒度分布測定法の一つであるレーザ回折・散乱法は、測定範囲が広い、測定時間が短くリアルタイムで粒度分布の変化を観察できる、適用試料範囲が広いなど多くの利点から、さまざまな分野で使用されています。
 通常、レーザ回折・散乱法では粒子を分散媒液に分散させた状態で測定しますが、乾式測定ユニットを使用して、試料を濡らさずに、粒度分布測定することも可能です。
 今回は、米粉を湿式および乾式により粒度分布測定しました。

試料

 米粉

分析・試験方法

■測定原理

 レーザ回折・散乱法

■試料調整

レーザ回折式粒子径分布測定装置

レーザ回折式粒子径分布測定装置

湿式測定
米粉少量をビーカに採取して、純水を少量加えて、超音波照射したものを装置に投入しました。
乾式測定
米粉を専用容器に採取し、空気圧0.4MPaの条件で測定しました。

分析・試験結果

 両法での粒度分布測定の比較を図に示します。 乾式測定と湿式測定では粒子の分布状態が異なることが分かります。湿式では分散されて一次粒子に近い状態の分布が得られるため、粒度分布は小さくなります。乾式では空気中で粒子が凝集した状態を測定しているため、粒度分布は大きい値を示していると考えられます。

図 米粉の粒度分布測定

図 米粉の粒度分布測定

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