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潤滑油の粘度と温度の関係

2013年10月22日更新

概要

 粘度の測定にはいくつかの種類の測定方式があります。
 音叉型振動式粘度計を用いた静粘度(以下 粘度)の測定例を紹介します。本法は、試料中の振動子(感応板)の振動を制御し、 その振動子をドライブする電流を測定し粘度を求めます。

分析・試験項目

 潤滑油の温度変化に対する粘度変化を測定しました。

試料

 マシンオイル(IOS VG 46)、エンジンオイル(10W40)

分析・試験方法

 試料を約80℃まで加熱後、-15℃まで冷却したときの粘度を測定しました。

分析・試験結果

 図1は横軸を温度、縦軸を粘度としたグラフです。 エンジンオイル(赤色)は冷却による粘度の上昇は緩やかですが、マシンオイル(緑色)は -5℃付近から急激に粘度が上昇していることがわかります。
また、図2は縦軸(粘度)を対数目盛で表したものです。図1では不明瞭だった80℃~-5℃までの粘度変化をわかりやすく表しています。

図1 粘度と温度の関係

図1 粘度と温度の関係

図2 粘度(対数目盛)と温度の関係

図2 粘度(対数目盛)と温度の関係