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動的試験(高速衝撃試験・パンクチャー衝撃試験、高速引張試験)

概要

高速衝撃試験、高速引張試験とは

 金属・樹脂・複合材などの各種材料は、動的負荷を受けた場合、各種強度の上昇、破断伸びの低下がみられるなど、通常の静的負荷条件で得られる機械的特性と異なる値を示します。
 高速引張試験機およびパンクチャー衝撃試験機は、試験片や部品・実製品などに高速で負荷を与え、動的負荷時の破壊特性・破壊形態を測定・観察することが可能です。
 昨今では、コンピュータシミュレーションを利用した成形や安全性検討が広く普及していますが、シミュレーションだけでなく実際の動的負荷特性を把握することも求められています。
 本項では、これらの動的負荷特性評価に際し、有用な試験機を紹介します。

分析・試験項目

装置名 高速引張試験機
ハイドロショット HITS-TX
パンクチャー衝撃試験機
ハイドロショット HITS-PX
試験機種 引張 打ち抜き(※1)
試験イメージ 試験イメージ

 

打ち抜き 試験イメージ

 

最大負荷容量 10 kN
設定速度範囲 0.001~20 m/sec
試験可能温度範囲 -40~150℃
サンプリング間隔 最速0.5 μsec (2 MHz)
試験対象例(※2) 金属、樹脂、複合材、フィルム、繊維 など 金属、樹脂、複合材、フィルム
ひずみゲージ
高速度カメラ
画像解析 △(一部使用治具や試験方法を除く)
制御方法 ストローク制御(油圧式)
 ※1:治具変更により、3点曲げ試験も可能です。
 ※2:試験対象についてはまずはお気軽にご相談ください。 

 

高速引張試験機HITS-TX

高速引張試験機HITS-TX

高速引張試験機HITS-PX

パンクチャ―衝撃試験機 HITS-PX

メリット デメリット
油圧式のため、低速域から高速域まで速度設定が可能
温度設定により、より過酷な環境を想定した測定が可能
高速度カメラを併用し、画像を用いた多方面の物性評価が可能
試験空間が限られているため大型の試験片を用いた測定は困難
高速域では共振などの振動ノイズが発生することがある

動画

関連情報

20210720