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無機分析

無機分析
 各種製品や材料、医薬品や生体試料などに含まれる無機元素について、組成分析から極微量分析まで幅広く対応します。試料や目的元素の性質、予想濃度や定量下限により 最適な前処理や測定手法を用いて分析します。

試料前処理
元素分析に関する主な試料前処理方法です。目的元素の濃度や形態により前処理が複雑になる場合は、別途ご相談させていただきます。

物理的前処理
     
  切断 粉砕 凍結粉砕
  遠心分離 乾燥、濃縮、灰化    

化学的前処理
     
  酸分解 マイクロウェーブ法 ボンベ燃焼、フラスコ燃焼
  加圧酸分解 アルカリ溶融 乾式灰化
  フッ酸分解 管状炉燃焼 抽出、溶出、共沈など
上記の方法を複数組み合わせることで、難分解試料に対応します

誘導結合プラズマ発光分析(ICP-OES)
 高周波を用いてアルゴンガスを電離状態にし、高温(5,000〜10,000K)のプラズマを発生させます。水溶液試料をネブライザで霧状にしてそのプラズマ内に導入すると、試料中の原子が励起されます。励起原子から発生する元素特有の光を分光測定するのがICP発光分析法です。


<特徴>
同時に多元素の分析が可能(Li〜U) (ただし、希ガス等の一部の元素を除く)
高感度(ppm「〜) ダイナミックレンジが広い(ppb〜数100ppm)

<測定例>
金属(鉄鋼、非鉄)中の無機元素 化学、薬品、石油、樹脂、セラミックス中の無機元素
生体、医薬品、食品中の無機元素 環境(水道、環境水、排水、土壌)中の微量無機元素
環境(水道、環境水、排水、土壌)中の微量無機元素 RoHS対応(Pb、Cd、T-Cr)
レアメタルの分析    

<受託内容>
定性分析 : 下図の30元素、またはご指定の元素の定性を行います
定量分析 : 試料中の特定元素の定量を行います

図1:ICP発光分光分析法で測定可能な元素(30元素+の72元素)


誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)
 高周波を用いてアルゴンガスを電離状態にして高温のプラズマを発生させます。水溶液試料をネブライザで霧状にしてそのプラズマ内に導入すると、試料中の原子がイオン化されます。このイオン化された原子を真空内に取り込み質量分析を行うのがICP質量分析法です。


<特徴>
同時に多元素の分析が可能(Li〜U) (ただし、希ガス等の一部の元素を除く)
超高感度(ppb〜) ダイナミックレンジが広い(ppb〜数100ppm)

<測定例>
RoHS対応(Pb, Hg, Cd, T-Cr,Br) 玩具EN71-3対応(重金属8物質)
各種材料、製品中の微量元素の定量 水道水・河川水中の微量元素の定量
食品中の微量元素の定量 レアメタル・レアアースの分析
安定同位体セシウム133Csの定量 その他

<受託内容>
定性分析 : 下図の72元素の定性分析が可能(試料により72元素より少なくなる場合があります)
定量分析 : 試料中の特定元素の定量を行います

図2:ICP質量分析法で測定可能な元素


ICP-MS/MS
 ICP-MS分析で問題となる多原子イオン・同重体の干渉除去のために、コリジョン・リアクションセルともう1組の質量分離部を配置した装置です。2組の質量分離部(四重極)を異なるm/zに合わせることで、様々な分析に応用できます。


<特徴>
反応ガスとして、ヘリウム、水素、酸素、アンモニアが使用可能
オンマス法による干渉除去、マスシフト法による目的元素の分離
有機溶媒の直接導入が可能

<測定例>
P、Sの定量分析(ppbオーダー) 元素同位体比分析(Pb,Srなど)

<受託内容>
定量分析 : 試料中の特定元素の定量を行います。
        従来の四重極ICP-MSで定量が困難な試料についても一度お問い合わせください。
定性分析(要相談) : プレカーサーイオンスキャン、プロダクトイオンスキャン


原子吸光分析(AA)
 液体試料を原子化部に導入後、加熱、原子化します。そこにホロカソードランプを用いて測定元素固有の波長の光を照射すると光は原子に吸収されます。この吸収を測定して、元素の定量分析を行います。

<特徴>

単元素ずつの定量
ppmレベル(フレーム法)、pptレベル(ファーネス法)

<測定例>

食品中の金属元素の定量 ハンダ・メッキ液中の金属元素の定量

<受託内容>
定量分析(フレーム法、ファーネス法):ご相談ください


イオンクロマトグラフ(IC)
 無機イオンの分析に用います。 BS EN 14582 : 2007には燃焼-イオンクロマトグラフ法での試料中のハロゲン測定が規定されており、元素分析分野では主に前処理との組み合わせで、ハロゲン元素の分析に用いられます。


<特徴>
溶液中のハロゲン(F,Cl,Br,I)、硫酸イオンの定量が可能
アルカリ金属、アルカリ土類金属等をイオンとして定量可能

<測定例>
ハロゲンフリー対応(F, Cl, Br, Iの測定) 燃焼ガス中のハロゲン測定

<受託内容>
定量分析 : アニオン(F-、Cl-、Br-、I-、NO2-、NO3-、SO42-、PO43-
                : カチオン(Li+、Na+、NH4+、K+、Mg2+、Ca2+、Ba2+

自動試料燃焼一体クロマトグラフ

エネルギー分散型蛍光X 線分析(EDX)
 試料にX線を照射し発生する蛍光X線を測定することで、試料を構成する元素の種類や含有量を調べる装置です。
 ICP-OESなどの分析装置では化学的前処理が必要ですが、蛍光X線分析装置ではそれらの前処理なしで分析ができます。


<特徴>
固体試料、粉末試料、液体試料で測定が可能
多元素同時測定が可能(Na〜U)
ファンダメンタルパラメータ(FP)法により標準試料なしで半定量が可能

<測定例>
異物や不良解析
RoHS指令対応(Cd、Pb、T-Cr、Hg、T-Brのスクリーニング分析)
土壌、焼却灰などの成分分析
不明材料の成分分析
液体、オイル中無機元素の分析

<受託内容>
定性分析 : 全成分元素(Na〜U)
定量分析 : ご相談ください
試料により、研磨、切削、プレス、ガラスビード作成等が必要です
edx7000
EDX

微小部エネルギー分散型蛍光X 線分析(μEDX)
 試料にX線を照射し発生する蛍光X線を測定することで、試料を構成する元素の種類や含有量を調べる装置です。μEDXは約50μm径に集光したX線で分析を行うため、100μm以下の微小試料の分析や元素マッピングを行うことができます。


<特徴>
微小試料の測定が可能 元素マッピングが可能
多元素同時測定が可能(Al〜U) ファンダメンタルパラメータ(FP)法により標準試料なしで半定量が可能

<測定例>
異物や不良解析
電子基板など様々な試料の元素マッピング分析
めっき試料の膜厚分布
電子材料・部品の膜厚測定
微小試料や微小領域の成分分析

<受託内容>
定性分析 : 全成分元素(Al〜U)
定量分析 : ご相談ください
試料により、研磨、切削、プレス、ガラスビード作成等が必要になります
μEDX
μEDX


波長分散型蛍光X 線分析(WDX)
 蛍光X線分析装置は試料にX線を照射し発生する蛍光X線を測定することで、試料を構成する元素の種類や含有量を調べる装置です。WDXは、EDXに比べて高感度・高分解能な測定が可能です。

<特徴>
固体試料、粉末試料で測定が可能 多元素同時測定が可能(F〜U)
ファンダメンタルパラメータ(FP)法により標準試料なしで半定量が可能

<測定例>
鉄鋼、非鉄などの材料分析 文化財などの貴重試料の分析 異物や不良解析
土壌、焼却灰などの成分分析 電気電子機器の部品検査

<受託内容>
定性分析 : 全成分元素(F〜U) 定量分析 : ご相談ください
試料により、研磨、切削、プレス、ガラスビード作成等が必要です


分析事例
 分析事例は技術情報「無機・元素分析」に掲載しています。技術情報はこちら >>
元素分析に関する分析事例一覧
 
タイトル 分析装置
ICP-AES ICP-MS AA IC WDX
 樹脂中のハロゲン分析         
 自動試料燃焼装置を用いたハロゲンの分析         
 発光ダイオード(LED)中のレアメタル分析      
 蛍光X線による状態分析        
 化粧品中の有害金属元素の測定        
 磁石中のレアアース分析      
 インジウム・スズ化合物(ITO)の元素分析      
 毛髪中の水銀分析        
 毛髪中の有害金属分析        
 プルシアンブルーを用いたセシウム(Cs)の吸着試験        
 土壌中の鉛同位体比分析        
 触媒中の貴金属分析    
 材料評価のための元素吸着試験        
 硫黄の形態別観察        
 ICP分析法による72元素定性分析      
 ICP発光分光分析法による30元素定性分析        
 血液中の有害金属元素分析 ICP/MSによる測定        
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